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夢幻水滸伝

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第三百六十七話 アメリカから南半球へその十四

「そんな人もいないわ」
「そうはね」
「監獄みたいやてね」
「言われてるわね」
「お給料は出るけど」
「生活の決まりも厳しくて」
「猛訓練ばかりで」
 そのことも厳しくてというのだ。
「ほんまに」
「凄いみたいね」
「あそこはちゃうね」
 綾乃は心から思って言った。
「ほんまに」
「枢軸の領土はモンスターも多くてね」
 アレンカールは枢軸軍が何故そこまでしているのかということへの理由を話した、彼等もそのことはわかっているのだ。
「巨人もよお出るし」
「そやからやね」
「しかも技術的にも数もね」
「うち等より劣るし」
「それでなのよ」
 ビールを飲みつつ話した。
「そこまでよ」
「強うしてるね」
「軍規軍律を厳しくして」
「猛訓練をしてるんやね」
「そうよ。ただ将兵のレベルは連合軍と比べたら」
「ちょっと強い位やね」
「そうみたいね」
「調べたら」
 アレンカールは現在の調査報告から話した。
「そうみたいね」
「連合軍の将兵の平均レベルは二十一で」
「あっちは二十六位みたいね」
「それ位やと数や装備で圧倒出来るね」
「これが三十五になるとね」
 レベルがというのだ。
「ほんまね」
「多少の装備や数の差をものとせんで」
「ええ、レベル三十五になると」
 そこまで至ると、というのだ。
「相当強いし」
「レベルの差もあってね」
「難儀な相手になるわ」
「そうよ、けどね」
「今の報告やとね」
「大丈夫よ、レベル差は覆せるわ」
「五位やと」
「大丈夫よ」
 こう綾乃に話した。
「ほんまね」
「そやね」
「ええ、それとアメリカのお話を聞いたし」
 アレンカールは話題を変えた。
「それでね」
「今度はアレンカール君がお話してくれるんやね」
「そうしてええかしら」
「聞かせてくれる?」
 笑顔でだ、綾乃はアレンカールに答えた。
「これから」
「わかったわ、ほなお話するわね」
「中南米とアフリカのお話やね」
「ええ、あたい達の勢力は最初中南米を統一してね」
「それからアフリカの皆を加えて」
「二つの地域を合わせた勢力になったから」
 だからだというのだ。
「アフリカのお話もするわ」
「そうするわね」
「さて、どんなことがあったか」
 芥川はビールで赤くなった顔で嬉しそうに話した。
「そのことをな」
「聞いてくれるわね」
「是非な、しかしな」
 芥川はこうも言った。 
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