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夢幻水滸伝

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第三百六十七話 アメリカから南半球へその九

「それが出来てるさかい」
「ええ感じで動いてくれてるわ」
「電車も」
「自動車も増えてるし」
「マイカーの時代も迎えて」
「航空機も連合中を飛んで」
「ほんま豊かになったわ」
 綾乃は笑顔で話した。
「そしてその豊かさで」
「あちらの世界を統一することになるわ」
「そやね」
「ああ、今三星枢軸と外交やってるけどな」 
 芥川はこちらの政の話をした。
「あっちは一戦、決着が着くまで戦わんとな」
「一緒にやっていかんって考えやね」
「そや、あっちの世界拳を交えてっていうのがな」
 綾乃に難しい顔でビールを飲んでから話した。
「強いからな」
「それでやね」
「何もせんで一緒にやってくのはな」
「なさそうやね」
「やっぱりや」 
 芥川はさらに話した。
「枢軸とはな」
「戦うことになるね」
「外相のカマンダは平和主義やから」
「サプールやしね」
「そやから何とか戦を避けたいけどな」
 そう考えているがというのだ。
「どんなに交渉してもな」
「エカチェリーナちゃん達は戦うつもりやね」
「あっちの星のモン全員がな」
「ほな戦は避けられへんやろか」
「このままやとな、そやからな」
「戦になったら」
「僕等星のモンにな」
 芥川は日本酒を水の様に飲んでいる綾乃に話した。
「圧倒的な数と装備の軍にな」
「豊かな国力で戦うね」
「そしてや」
「勝つんやね」
「そや、圧倒的な国力もな」
「使うね」
「戦は数でや」
 そうしてというのだった。
「国力や」
「それでやるもんやね」
「まあ僕等は決戦では全部頭を使ったけどな」
 芥川は笑って十星連合建国の際の一連の戦の話もした。
「あれはな」
「そうするしかなかったからやね」
「僕も頭をこれでもかと使って策を立ててな」
「皆の力で戦ったね」
「幸い日本は星のモンが圧倒的に多かったさかいな」
「皆の力で戦ったね」
「星のモン一人で十万の軍勢に匹敵する」
 そこまでの力があるというのだ。
「そやからな」
「五十人以上おったら五百万の力があるね」
「そこに策を用いて勝つ、特にや」
 芥川はさらに話した。
「神星が三人おった」
「うち等やね」
「それが大きかったわ」
「そうして戦っていって」
「勝ったわ」
「ああ、あれだけ星のモンの力を使われるとな」
 リーが少し苦笑いになって述べた。 
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