夢幻水滸伝
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第三百六十七話 アメリカから南半球へその五
「そうなってるわ」
「生活レベルもな」
「その豊かさがな」
「そのまま力になってな」
「戦になってもや」
その時もというのだ。
「勝てるわ」
「ほんまな」
「そや、圧倒的な国力があればや」
芥川も確かな声で言うことだった、ビールを飲んでそのうえでたこ焼きを食べてそれから言うのだった。
「それだけで戦にもな」
「有利やな」
「圧倒的な技術と数とな」
十星連合では軍事大臣を務めている中里に話した。
「物資で戦うとな」
「それだけで有利や」
「そや、しかも僕等はな」
芥川にさらに話した。
「星のモンの数もな」
「他の二勢力を圧倒してるな」
「地の星と人の星は全員おってや」
「天の星も三十二人おる」
「神星は十人や」
「ほんま他の二勢力を圧倒してるな」
「後は油断せんかったらな」
そうであるならというのだ。
「間違いなくな」
「他の二勢力に勝てるな」
「そや」
まさにというのだ。
「確実にな」
「それはええな、ただな」
中里は酒を飲みつつ話した。
「一つ思うことはな」
「何や?」
「いや、十星連合はほんま地域格差が凄かったな」
「ああ、そのことか」
「振り返ってもな」
「それな、確かにどの地域も産業革命は出来ててな」
芥川はそれでと応えた。
「一定のレベルにあったけどな」
「それでも格差はあったな」
「産業革命が出来ててな」
芥川はそうしてと話した。
「農業革命も出来てるとな」
「全くちゃうな」
「あっちの世界はそれを果たした科学にな」
産業革命それに農業革命をというのだ。
「他の技術もある」
「魔術とか錬金術とかな」
「それでや」
そうであるからだというのだ。
「かなり独特で見方によってはこっちの世界以上にや」
「同じ産業革命、農業革命でもな」
「遥かにええ具合や」
「そうなってるな」
「そしてな」
芥川はさらに話した。
「環境のことも考えられてる」
「環境保護もな」
「どうもこの世界が最初に統一された際にな」
中里に考える顔になって話した。
「環境のこともな」
「考えて統治されてな」
「そして統一も進められたらしくてな」
「環境保護の政策も存在してるな」
「この世界にな」
「起きた世界では産業革命の頃はなかったな」
「それで環境破壊も起こったわ」
起きた世界のこのことをだ、中里は話した。
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