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夢幻水滸伝

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第三百六十七話 アメリカから南半球へその四

「ええ」
「そやね」
「アメリカの技術を全体に普及させて」
「勢力は大いに発展したし」
「よかったわ」
「所得の地域格差もかなりなくなったし」
「精々倍位や」
「一番豊かな地域と貧しい地域の差は」
「どう多く見ても三倍や」
 その格差はというのだ。
「それ位やとな」
「ええね」
「これが十倍になるとな」
 それだけの格差になると、というのだ。
「深刻やけどな」
「それでもやね」
「倍、どう多くても三倍やとな」 
 それならというのだ。
「充分や、そしてな」
「その格差をさらに縮めてく」
「そうしてこな」
「これからは」
「格差はないに限る」
「地域格差もやね」
「それぞれの所得もな」
 その格差もというのだ。
「経済に歪が出来て」
「不満にもつながるし」
「そやからな」
「それはなくしてく」
「そのことも考えてや」
 そうしてというのだ。
「アメリカの技術を勢力圏全体に普及させてな」
「インフラも整えたね」
「かなりの時間と予算がかかったが」
 それでもとだ、リーはたこ焼きを食べて話した。
「成功したわ」
「ほんまよかったね」
「何よりや」
「そや、流石にアマゾンとかサハラ砂漠は無理やったが」
 シェリルはこうした地域はと話した。
「そやけどな」
「他の地域は成功したさかい」
「それでや」
 だからだというのだ。
「何よりや」
「ほんまそやね」
「それでな」
 綾乃にビールを飲んでからさらに話した。
「全体の発展も出来る様になったわ」
「これからは」
「何よりや、しかし」
「時間も予算もかかったな」
「全地域に電気と上下水道用意するのは」
 人が住んでいる場所にというのだ。
「ガスかてやしな」
「ああ、それでアメリカレベルに生活を向上させるまでな」
「かなりかかった」
 時間も予算もというのだ。
「ほんまな」
「そやったな、しかしその分や」
 リーは確かな声で話した。
「国力もついた」
「十星連合のそれがな」
「只でさえ人口も総生産も他の二勢力を圧倒してたが」
「今はな」
「及びもつかんまでや」
「ああ、国民所得も一人当たりの生産もな」
「他の勢力と隔絶してるわ」
 リーは強い声で言い切った。 
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