夢幻水滸伝
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第三百六十七話 アメリカから南半球へその一
第三百六十七話 アメリカから南半球へ
メルヴィルとトウェインの話が終わってだ、起きた世界のたこ焼き屋でたこ焼きを食べつつビールを飲みながら聞いていた綾乃は言った、見れば十星連合のン神星の者十人全員がいる。
「アメリカでも色々あったんやね」
「ああ、ほんまな」
「色々あったわ」
二人もその通りだと答えた。
「今思うとな」
「その通りや」
「旗揚げから統一までな」
「あれやこれやってあったわ」
「そやね、しかしね」
それでもとだ、綾乃は言った。
「そこからさらにやね」
「あの勝ち抜きの決戦やってな」
「今こうして一緒におるな」
「起きた世界でもな」
「そうなってるな」
「それでたこ焼き食べてビール飲んで」
綾乃はビールを大ジョッキで飲みつつ言った。
「それでやね」
「楽しんでもおるわ」
「こうしてな」
「それでな」
中里はたこ焼きを食べながら言った。
「起きた世界のアメリカの技術がな」
「十星連合全体に及んでな」
芥川もたこ焼きを食べつつ言う、熱いのではふはふとなっている。
「発展したな」
「大いにな」
「今は十星連合の何処でもテレビが観られてな」
「電話も通じる」
「上下水道も通って」
「豊かになったわ」
「やっぱりや」
芥川は今度はビールを一口飲んで話した。
「技術は大事や」
「あっちの世界やと科学技術だけやなくてな」
「魔術も錬金術もある」
「他の技術もな」
「そうした技術全部合わせて用いて」
「発展してて」
そうした世界でというのだ。
「アメリカが技術的には最先進国やったが」
「そのアメリカの技術が手に入ってな」
「十星連合は大いに発展したわ」
「どの地域も二次大戦レベルの技術になったわ」
「起きた世界で言うとな」
「そこにさらに進歩した感じやな」
「個人的に思うのはな」
リーは真面目な顔で話した。
「テレビが普及したことが大きい」
「それな」
シェリルはリーの言葉に頷いて述べた。
「十星連合旗揚げからさらに技術革新が進んで」
「それでや」
「テレビが開発されてな」
「一気に普及した」
「そのことが大きな」
「しかもや」
リーもたこ焼きを食べている、そうしながら言った。
「冷蔵庫や洗濯機もや」
「出てな」
「一気に普及したこともな」
「大きいな」
「自動車もそうなった」
「あっちの世界のアメリカで大量生産されててな」
「それが連合全体に及んで」
そうしてというのだ。
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