夢幻水滸伝
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第三百六十六話 戦場での会談その九
「しかと育てていきます」
「期待してるっす」
セリューは笑顔で言葉を返した。
「そして私もやがては」
「結婚してですね」
「幸せな家庭を築くっすよ」
「そうすることですね、ただ結婚するしないはです」
ルイスは二人の話を聞いて言った。
「その人それぞれですから」
「そやね、そこは強制出来へんね」
エリカはまさにと応えた。
「政でも」
「この世界でもです」
「この世界では殆ど皆結婚するけれど」
「独身でもお子さんがおらへんでも」
「悪くないわね」
「同性愛でもです」
この世界では同性愛は殆どの世界でタブーではない、ルイス達もその趣味はないが否定してはいない。
「それはその人の考えで」
「嗜好やからね」
「法で否定することでもです」
「あらへんね」
「そうですね」
「その通りや」
エリカはルイスにその通りだと答えた。
「ほんまに」
「そやから結婚して子供が出来て」
そうしてというのだ。
「人口が増えるならです」
「ええけどね」
「独身やお子さんのいないことを否定することはです」
「同性愛にしても」
「出来へんです」
「それを否定すると」
エリカはその場合どうなるかを話した。
「おかしなるわ」
「そうですね」
「そやからな」
「起きた世界でもそうした考えの人を否定するもんやなくて」
「こっちの世界でも政策として否定せん」
「人口増加の為の政策は考えても」
それでもというのだ。
「そやけどです」
「ほんまな」
「家庭を持て、子供を持てと強制は出来ません」
「絶対に」
「家庭への援助とです」
それにというのだ。
「福利厚生の充実はです」
「してもな」
「その人の考えまではです」
「強制出来へんわ」
「左様です」
まさにというのだ。
「そこはです」
「政策としてな」
「念頭に置いてやっていきましょう」
「結婚しろ、子供作れと強制は出来ん」
「そのことは」
「私達も家庭を持っていませんし」
ルイスは自分のことも話した。
「尚更です」
「強制は出来へんわ」
「自分がそうであるのに相手に結婚しろとはです」
「言えへんわ」
「そうです」
「ほんま縁がないからな」
そうした話はとだ、ホーソーンも言った。
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