夢幻水滸伝
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第三百六十六話 戦場での会談その八
「思いやりがあるからな」
「大丈夫ですか」
「ああ、しかも料理上手で力持ちで」
そうでもあってというのだ。
「平均点高いさかいな」
「大丈夫ですか」
「今のままいったらな」
「そやな」
ホイットマンも確かにと頷いた、見ればホワイトバファローに生野菜を食べさせている。彼自身も食べつつそうしている。
「フォークナーは大丈夫や」
「ホイットマン君もそう思いますか」
「ああ、実際こうしてな」
彼が焼いたその肉を食べつつ話した。
「優しいしな、それにフィアンセの人もやろ」
「はい」
まさにというのだ。
「とても素晴らしい女性です、丁度セリューさんと同じお部屋ですが」
「はい、素敵なレディーっす」
そのセリューが笑顔で話した。
「私もお手本にしてるっす」
「そうなのですね」
「何かと助けてもらってるっす」
笑顔で言うのだった。
「学園の寮では」
「そうなのですね」
「お陰でっす」
セリューは自分だけでなくケルベロスにもバーベキューを与えつつ話した。
「寮でも楽しいっす」
「学園だけでなく」
「そうっすよ、同じアメリカ人として」
その立場でというのだ。
「親しみが持てるっす」
「左様ですね」
「あの人とフォークナーさんならっす」
セリューはシードルを飲んでから笑顔で話した。
「絶対にっす」
「幸せにですか」
「なれるっすよ」
そうだというのだ。
「絶対に」
「そうですか」
「私が太鼓判を押すっす」
こうも言ったのだった。
「心から」
「そうですか」
「はい、ただアクシデントはっす」
「付きものですね」
「何に対しても」
「その時ににっす」
「どうするかですね」
こうセリューに話した。
「問題は」
「お二人でっす」
「アクシデントを乗り越えることですね」
「そうして下さいっす」
「はい」
フォークナーは誠実な返事で応えた。
「二人で。そして子供が出来れば」
「お子さんをですね」
「守ってです」
そうしてというのだ。
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