夢幻水滸伝
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第三百六十五話 戦場での会談その十
「暫くは海や川のモンスターや族の退治も」
「戦力が限られてるな」
「そのことをご了承下さい」
「わかってるわ」
確かな声での返事だった。
「陸も空もな」
「同じ状況で」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「暫くは限られた戦力で戦っていきますね」
「そや」
そうするというのだ。
「ここはな」
「左様ですね」
「そしてな」
さらに言うのだった。
「回復した戦力はな休ませてからな」
「投入していきますね」
「そうした任務にな。足りへん分はな」
戦力でというのだ。
「冒険者を雇ってな」
「働いてもらいますね」
「そうするわ」
この世界ではよくあることだ、冒険者は軍や警察の人手が足りない時に雇われたりするのだ。他にも様々な雑用に用いられる。
「暫くはな」
「冒険者ですね」
「そや、最近日雇い仕事ばかりがクエストやったと思うが」
ギルドに来るそれはというのだ。
「それをな」
「変えていきますね」
「暫くな」
「モンスターや賊を退治してもらいますか」
「そや、そしてな」
そのうえでというのだ。
「軍の穴を埋めてもらうわ」
「そうしますね」
「そしてな」
トウェインは話を続けた。
「冒険者の待遇もな」
「改善しますか」
「これまで以上にな」
政として行うというのだ。
「そうしてくわ」
「そうした政も重要ですね」
「冒険者も労働者や」
だからだというのだ。
「ちゃんとな」
「それでな」
「待遇はよおしていきますね」
オコナーが言ってきた。
「そうですね」
「そや、さもないと不満が出るしな」
冒険者達からというのだ。
「しかもな」
「なろうという人も減りますね」
「待遇が悪い、ブラックやとな」
それならというのだ。
「どうしてもな」
「不満も溜まり来る人も減ります」
「カウボーイかてな」
この仕事の者達もというのだ、この世界のアメリカでも既に過去の職業になっていて実際は牧場で働く者達を指し示す言葉になっている。
「待遇がな」
「実は過酷でしたね」
「かなりな」
そうであってというのだ。
「なり手も少なかった」
「そうでしたね」
「そやからな」
だからだというのだ。
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