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夢幻水滸伝

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第三百六十五話 戦場での会談その六

「ここは是非話したい」
「トウェイン様とですね」
「あいつもそう考えてるならな」
 それならというのだ。
「是非な」
「お話をされますか」
「そや」
 まさにというのだ。
「トウェインにそう伝えてくれ」
「わかりました」
 使者は確かな声で答えた。
「その様に」
「ほなな、自分もご苦労さんやな」
「これも仕事ですから」
 使者は笑って応えた。
「お給料の分は確かにです」
「働くか」
「はい、それでは」
「ああ、トウェインに宜しくな」
「それでは」
 こうしてトウェインに会談の申し出が伝えられることになった、そしてそれはトウェインの方も同じで。
 使者にだ、彼は笑って言った。
「お互い思ってるんやったらな」
「それならですね」
「都合がええ」
 明るく笑って言った。
「ほんまな」
「それでは」
「是非話そうとな」
「メルヴィル様にお伝えして宜しいですね」
「ああ、ほなこれからは何時何処で話をするか」
 そうしたことをというのだ。
「決めようか」
「そうされますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「あらためてな」
「どうしていくかをですね」
「決めていこうな」
 会談でとだ、こうしてだった。
 会談を行うことが決定しそのうえで何時何処で行うかという話になった、そちらのことは外交官達が行ったが。
「三日後両軍の中間地点で、ですね」
「話すことになったわ」
 メルヴィルはルイスに話した。
「宣戦布告し合った時と同じくな」
「そうなりましたか」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうなったわ」
「そうですか」
「そしてそこでや」
「今後のことが決まりますね」
「この世界のアメリカのことがな」
「そうなりますか」
「そや、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「わし等全員会議に出るで」
「そうなりますね」
「あちらもな」
「そのことも宣戦布告の時と同じですね」
「そうやな、そしてな」
 それでというのだ。 
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