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夢幻水滸伝

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第三百六十五話 戦場での会談その五

「話し合いです」
「それで決まればな」
「最善です」
「今回はまずは戦となったが」
「アメリカの覇権を賭けた」
「そやけど話し合いで決まるんやったら」 
 それならというのだ。
「それでええわ」
「左様ですね」
「選挙でといきたいが」
「星の人に選挙は適用されへんみたいで」
「別格でな」
 トウェインはこの辺りの事情も話した。
「この世界を救うさかい」
「それで、ですね」
「選挙は適用されへんでな」
「戦か話し合いですね」
「それで決めるさかいな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「是非ですね」
「話し合い、会談でな」
「ことを進めますね」
「そや」 
 実際にというのだ。
「ここはな」
「では会談を申し出ますか」
「朝飯食ったら早速な」
「使者を送り」
「会談を申し出るで」
 こう言ってだった。
 トウェインは東軍に使者を送ることにした、死者は猫人の若い女の士官だったがその士官は東西の境目でだった。
 東君の若い犬人の男の士官とばったり会ってだ、驚いて言った。
「まさか」
「西側の使者の方で」
「そうですが貴方も」
「東側の使者です」
 そうだというのだ。
「実は」
「そうですか」
「メルヴィル様が会談を申し出ておられます」
「トウェイン様もです」
「そうですか、お互いですね」
「お話をしたいですね」
「そうですね、では」
 それではというのだった。
「お互いに役目を果たしますか」
「そうしますか」
「それでは」
 こう話してだった。
 二人はそれぞれの仕事を果たした、すると。
 メルヴィルは使者の言葉を聞いて思わず使者にこんなことを言った。
「自分が考えることは相手も考える」
「そういうことになりますか」
「ああ、世の中こんなこともあるのがな」 
 それがというのだ。
「おもろいところやな」
「そうですか」
「それでな」
 メルヴィルはあらためて言った。 
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