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夢幻水滸伝

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第三百四十八話 オクラホマ州掌握その十二

「そうなるわね」
「そや、あんなのはな」
「すべきやないわ」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「やるにしてもな」
「軍服を着てやるのね」
「階級章も着けてな」
 そうもしてというのだ。
「戦うんや」
「そうするのね」
「そうしたら市民と区別がついてな」
「市民を巻き込まへんわね」
「そやろ」
「ええ」
 デリーロもその通りだと頷いた。
「そうなるわね」
「そうなるさかいな」
「軍服を着てゲリラ戦を仕掛けるのね」
「ほんま軍服を着いへんでやったらな」
 その場合についてだ、ガーランドは苦い顔で話した。
「我が国も痛い目遭ったしな」
「ベトナムですね」 
 オコナーも苦い顔で応えた。
「あの戦はまさにでしたね」
「ゲリラ戦術仕掛けられてな」
「十二歳の女の子が自宅のトイレからバズーカを撃ったりして」
「そうしたことをしてな」
 それでというのだ。
「敵軍と民衆の区別がつかん様になってな」
「無差別になりました」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「軍服はちゃんとや」
「着ることですね」
「そや、そのうえでな」
「戦うことですね」
「絶対にな、そうしてな」
「戦うことですね」
「ゲリラ戦やるにしても。そして」
 そのうえでというのだ。
「トウェインさんの軍をな」
「消耗させていきますね」
「戦力も心もな」
「そうしますか」
「劣勢が明らかやと」
 そうなればとだ、ガーランドは話した。
「やっぱりな」
「ゲリラ戦術ですね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「それを仕掛けてな」
「そうしてですね」
「攻めてな」 
 そうしてというのだ。
「戦うとどや、物陰や後ろから散発的な攻撃をして」
「離脱しますね」
「例えばマンホールを開けてな」
「その中の下水道を行き来して」
「そうして戦ってな」
 そうもしてというのだ。
「あと遊撃戦もな」
「ゲリラ戦のうちですか」
「それをしていってな」
「戦いますか」
「ああ、どないや」
 ガーランドはオコナーにゲリラ戦を行う是非を問うた。
「これで」
「我が軍の劣勢は明らかです」
 オコナーはこのことから答えた。
「数もそうで兵器や装備の質もです」
「劣勢やな」
「それが明らかです」
「それやとな」
「地の利を活かしてですね」
「そしてや」 
 そのうえでというのだ。 
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