夢幻水滸伝
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第三百四十三話 ミシシッピー川掌握その十四
「幾つもや」
「仕掛けてくる」
「そうしてくる可能性もありますね」
「一つだけでなく」
「まして相手は劣勢や」
このことは明らかであり相手もこのことを理解しているというのだ。
「そやからな」
「幾つも仕掛けてきてもですね」
「そうしてもおかしくないですね」
「左様ですね」
「戦は手段を尽くして勝つもんや」
こうもだ、トウェインは言った。
「そやからな」
「そうしてきてもですね」
「全くおかしくないですね」
「デリーロ様が」
「そや、それであらゆるケースに対策を講じて用意してな」
デリーロの奇策にというのだ。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「その奇策を防ぎ」
「そのうえでダメージを与え」
「そこからですね」
「攻めるで」
こう言ってだった。
トウェインは将兵達が出してきた敵軍の立場に立ったならば今の自分達にどういった戦をするかという考えを聞いてだった。
そのうえでそれぞれの対策を立てた、そのうえでまた言った。
「ほなな」
「デリーロ様の奇策を防ぐ」
「そうしてラファイエットを攻める」
「そうしますね」
「ああ、その用意もするで」
街を攻めるそれのというのだ、そしてだった。
トウェインはラファイットの軍を進めていった、デリーロはその報告を聞いて彼が率いる将兵達に話した。
「ほな仕掛けるわよ」
「奇策をですね」
「そうされますね」
「これより」
「街の周りにも用意したし」
その対策をというのだ。
「そしてね」
「そのうえで、ですね」
「敵軍にも仕掛けますね」
「そうしますね」
「あたしもね」
他ならぬ自分自身もというのだ。
「そうするわよ」
「わかりました、それではです」
「その様にお願いします」
「我等もです」
「仕掛けていきます」
「そうしてね、やれることをやらないとね」
デリーロは自分の言葉に頷く将兵達にこうも言った。
「戦は勝てへんわ、特にね」
「劣勢な状況ではですね」
「尚更ですね」
「あらゆる手を打たないとです」
「勝てないですね」
「そやからね」
だからこそというのだ。
「ここはね」
「はい、全軍で仕掛けましょう」
「そして勝ちましょう」
「そうしましょう」
「ここで勝って」
ラファイエットでというのだ。
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