夢幻水滸伝
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第三百四十三話 ミシシッピー川掌握その十三
「デリーロが何をしてくるか」
「事前にですね」
「想定していき」
「そして対策を用意していく」
「そうしていきますか」
「想定しておいて」
そうしてというのだ。
「そしてな」
「対策を講じてですね」
「用意しておく」
「そして奇策を封じますか」
「自分等の兵達にも思いつく限りの奇襲や奇策を言うてもらうで」
四十万の将兵達にというのだ。
「それで自分等もや」
「奇策を言うのですね」
「デリーロ様が仕掛けてきそうなそれを」
「そうだというのですね」
「そや、それでや」
その為にというのだ。
「色々言うてもらうで、一日や」
「一日ですか」
「その間に意見を募る」
「そうします」
「デリーロも今考えてるわ」
彼の方もというのだ。
「どう仕掛けるかな、考えてどうするか決めて」
「動く」
「それまでの間にですか」
「それまでにこっちは対策を講じて」
「それで、ですね」
「防ぐ様にしますね」
「そうするで」
こう言ってそうしてだった。
トウェインは四十万の将兵達に自分なら今の優勢な自分達を破るにはどうするかという意見を募った、アンケートという形でそうした。そして次の日にだった。
それぞれの意見を士官達がまとめたそれを見てだ、彼は言った。
「対策はわいが出してな」
「備えられますか」
「そしてですか」
「デリーロ様の奇策を封じますか」
「何をしてきてもな」
それでもというのだ。
「事前にな」
「防ぐ様にしますね」
「奇策を封じ」
「そしてですね」
「見せることもするで」
こうも言うのだった。
「デリーロにな」
「そしてですね」
「仕掛けない様にする」
「そうもしてですか」
「防ぎますか」
「そや、奇策は成功せんと意味がないが」
それと共にというのだ。
「それ以上に失敗したらダメージが大きい」
「それは言えますね」
「形勢逆転を狙って仕掛けても」
「それが失敗すればダメージは大きいです」
「実に」
「破ることもでな」
それと共にというのだ。
「防ぐこともな」
「講じていってですね」
「敵に大きなダメージを与える」
「そうしますね」
「そうするで、ただ奇策は一つとは限らへん」
トウェインはこうも言った。
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