夢幻水滸伝
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第三百四十三話 ミシシッピー川掌握その十二
「そしてな」
「形勢を逆転させる」
「そうさせますね」
「ここは」
「そうするわよ」
こうした話をしてだった。
デリーロは軍を急がせてそのうえでラファイエットに入った、そうしてそのうえでトウェインに仕掛けんとするが。
トウェインは自分達の野営地、そのラファイエットの東百キロのところで将兵達に話していた。ミニーはアーカンソー州で二十万の兵で州の掌握にかかっている。
「デリーロがどう来るかや」
「それが問題ですね」
「やはり」
「左様ですね」
「そや、何をするか」
真剣な顔で言うのだった。
「具体的にな」
「どうも想像がつかないですね」
「鷹の衣とセブンリーグブーツを使われることはわかっていますが」
「それに術も」
「ソーサラーの能力も」
「そやな、例えばな」
野営地のテントの中で言った。
「わいに闇討ちを仕掛けるとかな」
「まさか」
「この野営地に入ってですか」
「そうしてですか」
「そや、そしてな」
そのうえでというのだ。
「寝首をかくとかな」
「寝ていると誰もが隙しかありません」
「目覚めない限り」
「そうしないとです」
「それでや」
寝ている時は誰でもそうであるからだというのだ。
「他にもあるわ、どんなところも中から攻められるとや」
「脆いです」
「どうしても」
「そうなります」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「そのやり方は考えられますね」
「充分に」
「それではですね」
「トウェイン様もですね」
「警戒するわ、他にも色々やり方はあるわ」
奇策はというのだ。
「兵器を使ってもな」
「兵器の質は落ちていても」
「それでもですね」
「やり方はありますね」
「そや、地雷もあるやろ」
この兵器の名前も出した。
「あれをよおさん埋めるんや」
「地雷ですか」
「あれは確かに脅威です」
「発見が用意ではないですし」
「危険な兵器です」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「用心していきますね」
「デリーロ様が何をされても対応出来る様に」
「そうしていきますね」
「ちょっと色々考えてくで」
真剣な顔でだ、トウェインは話した。
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