夢幻水滸伝

「そちらもな」
「掌握しますね」
「そうしてもらうで」
「ほな」
　エリカもそれでと頷いて応えた。
「そうさせてもらいます」
「その様にな、それでわいは四十万の兵でルイジアナを掌握してくが」　
「アーカンソー州ですね」
　ミニーが応えた。
「こちらはですね」
「二十万の兵でな」
　それで以てとだ、トウェインはミニーにも答えた。
「ミシシッピー川西岸からや」
「西に進みますか」
「そうして掌握してくで」
「そうしますね」
「そや、そしてや」
　そのうえでというのだ。
「完全に掌握したらな」
「その後で、ですね」
「二十万のうち十万はオクラホマに向けて」
「先にお話した通りに」
「スタインベック達と一緒に攻めさせてな」
　州の東からというのだ。
「そうさせて残る十万はや」
「どうするかですね」
「予備戦力及び掌握したばかりの二州の抑えとしてな」
　それでというのだ。
「二州に置くで」
「そうしますか」
「そや、そして自分はな」
　トウェインはミニーにも話した。
「わいと合流してや」
「テキサス州に向かいますか」
「そうしてもらうで、テキサスのオニールは今ニューメキシコにおってな」
「オコナーと一緒に戦っていますね」
　エリカが彼の話に入ってきた。
「そうしていますね」
「しかしこっちの戦局見てな」
「来ますね」
「そろそろな、テキサスにおる戦力を率いて」　
　そうしてというのだ。
「こっちに来るわ」
「そうなりますね」
「しかしな」
　トウェインはエリカにそれでもと話した。
「それをわいはや」
「迎え撃ちますか」
「ああ、会戦でも攻城戦でもな」
　どういった戦になろうともというのだ。
「勝つわ」
「必ずですね」
「そや、そしてな」
　そのうえでというのだ。
「テキサスに向かう、おそらくルイジアナ掌握の中で攻めて来るが」
　テキサス州からというのだ、トウェインは自身の頭の中にこの世界のテキサス州とルイジアナ州の地図を出しつつ語った。
「しかしな」
「そこをですね」
「戦ってな」
　デリーロと彼が率いる十万の軍勢と、というのだ。
「勝つわ」
「そうしますね」
「こっちは五十万、相手はルイジアナの兵を全部集めても十五万」
「三倍以上の開きがありますね」
「相手は迎え撃たんとしてもな」　
　その考えで来てもというのだ。
「数は嘘は吐かん、装備や兵器の質もな」
「同じですね」
「そうなるとな」
　そうした条件を見ると、というのだ。