| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百四十三話 ミシシッピー川掌握その六

「問題ないです」
「そやな、ほなな」
「街や村はその様にして」
「進軍続けるで、ニューオーリンズまで至って」
 そうしてというのだ。
「そしてな」
「そこからですね」
「アーカンソーの西にもな」
「軍を進めて」
「掌握してな」
 州全体をいうのだ。
「そしてや」
「ニューメキシコ州に十万向かわせる」
「そしてルイジアナを残る五十万でや」
「完全に掌握して」
「テキサスや」
 この州だというのだ。
「やはり何と言ってもや」
「あの州ですね」
「デリーロ達の勢力の中心地や」
「まさにそうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「最後はな」
「あの州を攻めますね」
「そうするで、広い州やが」 
 そうであるがというのだ。
「あの州をや」
「攻めますね」
「アーカンソー、ルイジアナの次はな」
「二州を完全に掌握しますと」
「そこからや」
「テキサス州を攻めますか」
「元々そう考えてた」 
 トウェインは自身の戦略を話した。
「平地の多いアーカンソー、ルイジアナからな」
「テキサスですね」
「テキサスの東部も平地でな」
「攻めやすいですね」
「そやから六十万の兵でや」
 百万のうちのだ、主力であることは言うまでもない。
「南下してな」
「攻めてますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうするさかいな」
「六十万の兵を率いてですね」
「南下してな」
「二州を掌握して」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「ミシシッピー川の水運と海もや」
「使いますか」
「そうして補給もしながらな」
「テキサス州を攻めるのですね」
「そうするで、その為にもな」
「まずはミシシッピー川の掌握ですね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 トウェインはミニーと共に軍を南下させてミシシッピー川西岸部の街や村を掌握していった、殆どの街や村は戦わずして降ってだった。
 セントルイスからニューオーリンズまでを掌握した、水運だけでなく西岸部の鉄道も掌握した。それを受けてだった。
 トウェインはミニーだけでなくエリカともだ、ニューオーリンズで軍議を開いてそこで二人に対して言った。
「川の水運を守りつつな」
「そうしながらですね」
「そや」
 水運を守る水軍を率いるエリカに答えた。
「ルイジアナの海もな」
「掌握しますね」
「そうして海からもな」
「軍を進めますか」
「制海権は必要やからな」
 それ故にというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧