夢幻水滸伝
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第三百四十話 もう一つの勢力その七
「充分考えられるさかい」
「その時はですね」
「戦もな」
それもというのだ。
「覚悟することや」
「まだ考えてへんにしても」
「それでもや」
「覚悟はしていきますね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「戦ってでもな」
「三州を掌握しますね」
「この三つの州の街と村に使者を送る」
トウェインはまずは外交からだと話した。
「そしてや」
「降る様に言いますね」
「それと共に軍を送る」
そうもするというのだ。
「それぞれの州に十万ずつな」
「十万ですか」
「そや、それだけの軍を進ませて」
そうもしてというのだ。
「降った街や村に駐屯させて」
「ああ、それで動きを明らかにしてへん街や村にですね」
オニールはまさにと応えた。
「軍事力を見せますね」
「わい等のな」
「強いからこっちに入れと」
「そして若し降らんかったらな」
「その戦力で攻めて降す」
「それを見せる、そして掌握の後はな」
トウェインはそれからのことも話した。
「それぞれの州の守りに置いてな」
「相手への備えにしますね」
「そうするわ」
こうオニールに話した。
「そこまで考えてや」
「軍を送りますね」
「そうするで」
「そこまでお考えですね」
「ああ、そしてな」
トウェインは確かな声で話を続けた。
「三州を掌握して」
「それも完全に」
「それが終わってな」
そうしてというのだ。
「戦の準備が整えば」
「攻めますね」
ミッチェルがそうするのかと問うた。
「そうしますね」
「その時にな、攻めるのはな」
「準備が整ってからですね」
「それからでええ」
こう言うのだった。
「それからでな」
「そうですね」
「戦は準備が整ってから動くのが理想でな」
「今回も同じですね」
「そや」
まさにというのだ。
「完全にな」
「ほなこのままですね」
「準備を進めるで、ただな」
ここでトウェインはこうも言った。
「多分首を縦に振らんが」
「それでもですか」
「一応話し合いを申し出るか」
こうも言うのだった。
「やっぱり話し合いで済むとな」
「それに越したことないですね」
ミニーもその通りだと答えた。
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