オズのヘンリーおじさん
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第六幕その七
「考えられなかったよ」
「そうだったわね」
「それでかい」
「鯨もね」
「食べるんだな」
「そうしましょう」
「これが美味しいの」
オズマもにこりと笑って言います。
「鯨もね」
「オズマ姫も言われるなら」
「それならね」
「鯨もいただこう」
「そうしましょう」
お二人でシーフードカレーを食べながら笑顔でお話します、そうしたお話をしてでした。
食べ終わってお店を出た時にです、ドロシーは言いました。
「鯨料理というと」
「やっぱり和食だよね」
「そうよね」
トトの言葉に頷きます。
「何といっても」
「何でも外の世界では北欧でも食べるらしいわね」
「アメリカでもアラスカでね」
「けれどね」
「鯨料理となると」
「和食ね」
「そうだよね」
トトは笑顔でお話しました。
「まずは」
「それじゃあ夜はね」
「日本料理店に行こうね」
「日本料理っていうと」
おじさんはそう聞いて言いました。
「お寿司だけじゃないね」
「ええ、お刺身もあって」
ドロシーはおじさんに答えました。
「天麩羅もあってね」
「鯨料理もあるんだね」
「日本料理は凄く奥が深くて」
そしてというのです。
「種類もね」
「多いんだね」
「それでね」
その為にというのです。
「鯨料理もあるのよ」
「成程な」
「それで今夜はね」
是非にというのです。
「鯨料理をね」
「わし等はご馳走になるのか」
「これがまたいいのよ、ただね」
ここでドロシーは首を傾げさせてお話しました。
「外の世界じゃ最近まで」
「はい、鯨を食べることに何かとありまして」
恵梨香が答えました。
「難しかったんです」
「日本ではそうで」
それでと言うジョージでした。
「最近まであまり食べられませんでした」
「制限がかかってたんですね」
カルロスはこう表現しました。
「どうも」
「僕達は別に食べていいと思うんですが」
それでもと言う神宝です。
「食べたらいけないって人もいまして」
「そうした風で」
ナターシャは五人の意見をまとめました。
「日本ではあまり食べられなかったんです」
「おかしなお話ね、特に何を食べてもいいでしょ」
ドロシーは首を傾げさせて言いました。
「鯨でもね」
「私達もそう思うんですが」
「それが違いまして」
「そうしたことを言う人達がいて」
「それで、です」
「あまり食べられなかったんです」
「何でもね」
キャプテンが言ってきました。
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