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ドリトル先生とラーメン

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第十一幕その八

「日本語は特にそれが見られるからね」
「一口に鬼と言っても」
「妖怪の鬼さんたったり幽霊だったりする」
「その違いがあるね」
「そうだね」
「そうなんだ、僕も何かと思ったよ」
 先生もというのです。
「本当にね」
「そうだよね」
「鬼と言っても」
「妖怪さんだったり幽霊だったり」
「違っていて」
「日本語の難しさをね」 
 それをというのです。
「その時もだよ」
「思ったね」
「先生も」
「いや、日本語あるあるだね」
「全く以て」
「そうだね、ただ妖怪の鬼さん達が平和にィンスタントラーメンを食べているなら」
 それならと言う先生でした。
「もうね」
「それでいいね」
「平和なら」
「それならね」
「人間も妖怪も平和が一番だよ」
 何と言ってもというのです。
「心から思うよ」
「戦争も災害もね」
「起こるとね」
「この上なく大変だから」
「起こって欲しくないわね」
「日本は戦国時代でも戦の被害って少なかったのよ」
 お静さんが言ってきました。
「お侍同士が争うだけで」
「お百姓さんや町人の人達は避難して終わり」
「後は戦見物も出来たし」
「然程だったね」
「そうだったけれど」
 それでもと皆に言いました。
「地震とか台風とか噴火とかね」
「火事もあるし」
「大雪に大雨」
「津波も洪水もあるし」
「雷もあるし」
「雪崩や土砂崩れだってね」
「もう災害はしょっちゅうで」  
 それでというのです。
「戦はやるって聞いたら安全な場所にいれば問題ないけれど」
「災害はね」
「どうにもならないね」
「どうしても」
「そっちは」
「日本で一番怖いのはそれよ」
 災害だというのです。
「災害がなかったらね」
「それに越したことないね」
「日本って戦争よりも災害の方が恐れられてるよね」
「地震も台風もあるし」
「滅茶苦茶多いね」
「疫病のお話もあるけれど」 
 お静さんはこちらのお話もしました。
「天然痘とかコレラとかスペイン風邪とか」
「そっちも問題だけれど」
「災害が一番怖い?」
「何と言っても」
「そうした感じよ、とてもいい国だけれど災害の多さが」
 どうしてもというのです。
「日本は困るのよ」
「事実この神戸でも大地震が起こったしね」
 先生も眉を曇らせて言いました。 
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