ドリトル先生とラーメン
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第十一幕その七
「楽しんでるだけだしもう今更ね」
「口裂け女さんじゃ驚かないよ」
「だってマスク取ってお顔見せるだけだし」
「お口が耳まで裂けた」
「それでこれでも美人かって言う位だし」
「毎日夕方に高等部の正門の前にいるけれど」
八条学園のです。
「皆聞いてもわかっててね」
「答えるよね」
「学生さん達も」
「それでお口見てわざと逃げたり」
「あと学生さん達の方から挨拶するし」
「もうね」
それこそというのです。
「何でもないでしょ」
「そうだね」
「だから鬼さん達も人を襲わなくて」
「インスタントラーメン普通に食べて」
「お酒飲んでるんだ」
「そうよ、食べる量飲む量は多いけれど」
それでもというのです。
「陽気で気さくな」
「そんな妖怪さん達だね」
「実は」
「そうなのね」
「そうよ、だからね」
それでというのです。
「怖がることはないわ」
「それは何よりだね」
「僕達も安心していいね」
「八条学園って幽霊や妖怪が多くて」
「怪談話にもこと欠かないけれどね」
「皆気さくで明るいわよ」
お静さんは笑って答えました。
「それでインスタントラーメンも食べているのよ」
「成程ね、ただ鬼っていうと」
「幽霊の場合もあるね」
オシツオサレレツはここでこんなことを言いました。
「これがね」
「その辺り最初混乱したよ」
「中国で鬼って言うと幽霊なんだよね」
トートーはこの国のお話をしました。
「日本の鬼は角を生やした大きな人型の妖怪さんだけれど」
「何かそこがこんがらがるのよね」
ポリネシアも言います。
「日本にいたら」
「英語だと間違えないよ」
ダブダブはそれならと言いました。
「日本の鬼はキッド、中国の鬼はゴーストでね」
「英語だと幽霊ってどうも多くて」
ホワイティは英語でのお話をしました。
「これはこれで混乱するけれどね」
「ゴースト、ファントム、ワイト、スペクター」
「確かに多いわね」
チープサイドの家族はざっと挙げていって思いました。
「言われてみれば」
「結構ね」
「それぞれ違いがあるけれど」
英語の幽霊達はとです、ガブガブは言いました。
「はっきり認識しないと混乱するわね」
「それで日本の鬼は中国の鬼の場合もあって」
ジップも言います。
「そこは注意しないとね」
「鬼籍に入ったっていうのはお亡くなりになったってことで」
チーチーは自分の頭の中で理解する様に言いました。
「点鬼簿は閻魔帳のことだね」
「この辺りもわからないとね」
老馬はしみじみと思いました。
「鬼についてはね」
「そうだよ。国によって言葉の意味が違うけれど」
先生も言います。
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