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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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11-10

 期末考査が近づいて、1週間前から練習も休みになって、泉希が

「なぁ 利勝のとこで一緒に勉強しよぉか?」って、誘ってきたので

「うん ええよー なぁ 璃々も誘っていい?」

「ええけどー なんで?」

「うん まぁ 利勝も一緒のクラスやしー」

「好きにしたらええけどー あの子は・・・ 無駄やと思うでー」

 と、いう訳で

「璃々 あのな 利勝君のとこで一緒に勉強せーへん? 泉希も一緒」

「なんで ウチなん?」

「うん 一緒のクラスやんかー 利勝君も学校出て来るようになったしなー 励まさナー」

「・・・やめとく・・・ 嫌なんちゃうでー ウチ そーいうの苦手やねん」

「でも・・・ 璃々は みゅうみゅんの親友やんかー 泉希も・・ いつも 一緒に・・・」

「・・・みゅんはウチにとっても特別やー 泉希・・・ あのなー 今日 学校終わったら ウチに来やへん? 小学校に行く坂あるやろー? 途中から右にちょっと行ったとこやー ウチは自転車やから、先に帰ってるわー」

「う~ん? まぁ な」と、ばっちゃんに連絡をしておいて、バスを降りてから、坂道を登って行った。泉希も誘ったけど、みゅんが誘われたんやから一人で行ってきなって 言われていたのだ。

 地図を書いてもらったので、直ぐにわかった。門の向こうには、レモンだろう樹が黄色い実をつけていて、その向かいにはまだ花が咲いていない花壇のあるお家。門の隣はゲート付きの駐車場があるのだが、車は無かった。比較的裕福そうなおうち。

 ピンポンすると、直ぐに璃々ちゃんが出てきてくれて、ロイヤルブルーのフレァーなミニスカートに胸に大きなバラの刺繍があるセーターとダウンのベストを着ていた。

「すぐに わかったでしょ? 坂の途中から真直ぐだから」

「うん 思ったより近かったわー ねぇ 門のとこのん レモン?」

「そう ウチが小さい頃から・・・ ホットレモン作るネ あったまるよー」と、キッチンでお湯を沸かして・・・ガラス瓶からレモンスライスを取り出していた。私はキッチンのテーブルに腰掛けていて、ダイニング、リビングと続いていて、隣にフローリングの広いスペースがあるのだ。

「ねぇ おうちの人は居ないの?」

「うん ママは出掛けている 趣味の集まり これっ はちみつレモン」と、花柄のティーカップを出してくれた。

「おいしいー これっ お庭のん?」

「そー ハチミツ漬けにするの ウチ 一日 4.5杯飲んでるよー」

「へぇー だから 璃々って きれいなんだぁー」

「そんなんちゃうけどな 帰りに 持って行きなよー 瓶に入れたのあるからー」

「うん うれしいなぁー」

「飲んだら ウチの部屋にいこーかぁー オイルヒーター点けてあるから 暖かいいしー」

 2階の部屋に案内されて、白なんだけども花模様の壁紙に、置いてあるものがピンクっぽいものばかりで、カーテンにベッドもピンクの布団にレースの縁取りのあるもの。寝ているのはうさぎの大きなぬいぐるみ。私の殺風景な部屋とは全然違うのだ。学習机の横の本棚には教科書の隣に参考書が並んでいて、その横には、問題集が横積みされていた。よく見ると高校受験のものもあった。そして、英語の本とか小説が何冊か。璃々ちゃんに促されて、ベッドに並んで座ると

「なぁ みゅんはウチのこと 親友って言ってくれたやんかー だから みゅんには 話とこって思ってなー」

「うーん なに?」

「ウチなー 幼稚園の頃 いじめられてたんやー ママがな 社交ダンスが趣味なんやー そのせいかウチにも小さい頃から ひらひらしたようなスカートばっかーでな その下もフリフリ付いたのとか・・ だから、男の子達が面白がって、スカートをいつも捲られてたの パンツを引っ張られたこともあったわ いつも泣いていたけど、ママにはそのこと言えなかったわ 小学校に入っても、しばらく そんなだったの 多分 同じ男の子」

「・・・ そんなん みゅうみゅんやったら しばき倒してたわー」

「みゅんみたいに強いとね ウチは泣き虫で・・・ そん時の男の子達 誰だったか思い出さないの ひとりは、転校していったけど・・・ でもね、ウチのお兄ちゃんが6年生になった頃 ジョギング初めて、ウチも一緒に走るようになったわ それから、ずーっと一緒に 運動も勉強も頑張るようにしたの 強くなろうと思ってネ  自分が弱かったんだよね それからは自然といじめられなくなって でも、ウチの中では いじめられている時 誰も助けようとしてくれなかった! だから あんまり人のこと信頼できないのよ 男の子は特にネ」

「あぁー でも・・・ みゅうみゅんは・・」

「そう みゅんは 違うわー 最初 なんて伸び伸びとした子って思ったわー 男の子にも平気で向かっていくし・・・ちょっと嫉妬してたかも でも、真直ぐに向き合ってくれるしー 戸惑ったけど、透き通ったような心みたいだし だから この子とならと思えるようになったの 泉希もそう みゅんの親友だって言うからー それまで、泉希には近寄りがたかったの」

「やっぱり 璃々って 根性座ってるネ ウチみたいに動揺すること無いし いつも冷静やー」

「そんなことないよー みゅんみたいに何にでも向かっていくのって 素晴らしいって思うし 泉希みたいに天才的なんも羨ましいって思うよ」

「へぇー ・・・ でも よろしくネ! ウチ等親友同士だよ! なぁ 璃々はお兄ちゃん居るの?」

「今 高2 中学から野球やってて 大阪の高校に進んで 今年で最後やー 六大学に進むって言ってるけどなー 野球部は全寮制なんやってー だから 家には 居らへんネン」

「だから 璃々って ひとりっこみたいなんやー」

「そうなんやー だから ママもウチに女の子女の子したのばっかー 押し付けるんやー 下着なんかもね 学校にはおとなしいのにしていくんやけどなー 見せたろかー」と、クローゼットの中のタンスの引き出しの中を・・・。カラフルなブラセットとかレースで飾られたようなショーツが丁寧に並べてあった。

「わぁー こんな 派手なのーを・・・」

「うん 学校以外ではネ ほらっ 今も」と、璃々はスカートをあげて・・・スカイブルーでリボンで飾られたものを・・・

「わっ 可愛いー でも 刺激的やなー」

「でも 楽しいヨ! 女の子だったらネ みゅんはこんなん無いのぉー? アッ そうだ こんなんもー」と、ピンクのヒラヒラのナイトウェアーを見せてきた。

「みゅうみゅんは・・・そんなん・・・ひとつ だけ・・」

「そう 着たら うきうきして 楽しいやろー?」

「うん まぁなー なぁ こんな 真っ赤なんも 穿くん?」

「うん 一回だけなー まだ 新しいでー みゅんに やろーかぁー?」

「えぇー いらん そんなん あかんって 似合わへん・・」

「ふふっ 誰かに見せるんちゃうから・・・ でも こんなんで たっ君に迫ったら 卒倒するでー」

「なっ なんてことを・・ できる訳ないヤン」

 そして、帰る時にはちみつレモンの瓶を持たされて

「なぁ ほんまに利勝君のとこ あかんのー?」

「うん やめとく みゅんと泉希だけやったら ええけどー 男の子が居ると寒気するかも」

「だって 利勝君も勉強遅れてるやろしー みゅうみゅんは うまいこと教えられへんしー」

「まぁ 泉希がおるヤン 泉希は勉強もできるしー あの子等 幼馴染やしー なんとかなるんちゃう? 泉希に任せとったら ええねん」  
 
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