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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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11-9

「なぁ 璃々って 利勝君に冷たすぎひんか?」

「まぁ あんなもんちゃう? あの子は前から男の子にはそっけないでー 女の子にもそのけらいはあるけどネ ベタベタするん好きちゃうんちやう? 今でも、多分 男の子から告白されることもあると思うでー それでも、相手にしてへんみたい お高いんやー」

「そんでも ウチ等には、ちゃんと 明るいやんかー」

「それは みゅんが居るからやー みゅんには不思議と心許してるんちゃう? ウチな 連携取るんで璃々と話すこと多いやんかー でも なんか まだ 隙間感じることあるでー ウチが考えすぎてるんかもなー」

「へぇー そーなんやー ・・・ あかんなぁー そんなん・・・」

「小学校の時はな あの子 ウチに変な対抗心持ってたんやでー 多分 でも、みゅんが来てから ちょっと変わったけどなー」

「そーやったん? そんなん感じしーひんかったけどなー」

「みゅんは そんなこと お構い無しやもんなー 今は ウチとあの子の間を繋いでるんは みゅんなんやでー もちろん キャンキャンズの仲間も居るけどー」

「ふ~ん」

「そやけど みゅんがあの子をキャプテンに押したんは正解やわー あの子を立てたっていうかー もっと やる気にさせたでー」

「みゅうみゅんは なんも考えんと・・・ただ 璃々は、いつも 冷静やしー」

「それで ええねん ウチも 璃々は素晴らしいと思ってるから あのな! 練習で美鈴が入って璃々が控えに回ることあるやろー? あんなこと、前やったら璃々は許さへんでー 自分はいつもトップやないとって思ってる子やから でも、今は、チーム第一やねん それだけ 変ったんやあの子も みゅんが引き込んだからな」

「うん きっと 一緒にやってくれると思ったんやものー」

「だから みゅんは不思議ちゃんなんだよねー  でもね もしかすると あの子は自分でも気づいてへんのかもしれんけど・・・上原璃々は水島実海に挑戦して超えようとしてるんちゃうやろか? みゅんの不思議な魅力を・・・」

「そんなん 挑戦とか超えるなんて・・・だって 最初に応えてくれたんやでー 璃々は・・・一緒に やってゆくんやー 仲間やからー」

「まぁ ええって 忘れてー ウチが余計なこと考えすぎなんやわー みゅんは今のままでええ ウチは・・・私は、いっつもみゅんの側におるからー」

 そして、2月はミニ文化祭で文化部の発表会とかがあって、1.2年生だけのマラソン大会もあった。学校外に出ての男子5㎞。女子3kmのコース。

 男子が先にスタートして、45分後に女子のスタート。私は最初からトップグループに居て、バスケット部の2年生3人と美玖先輩、泉希、璃々の7人で走っていたのだけど2㎞を過ぎたあたりから、私とバスケットの響子先輩、美玖先輩、璃々の4人になっていた。それからは、私と響子先輩の二人が先頭を走っていて、少し遅れて美玖先輩、璃々と並んですみれの姿が見えたのだ。「すみれ・・・」と、私も頑張って元気をもらっていた。

 私が最初にゴールして、次は響子先輩。ゴールの手前で私が振り切っていたのだ。遅れて、美玖先輩、璃々の順。そして、すみれがゴールして倒れ込んでいた。

 やっぱり、先にゴールしていた道弘が最初にすみれのもとに駆け寄っていたのだ。私は、絞ったタオルを持っていったのだけど

「頑張ったな すみれ」

「うん 道弘が ジョギング誘ってくれたからな 走れた 道弘はトップやったんやろ?」

「あかん サッカー部に負けた 2番目やった」

「それでも すごいヤン」

 と、二人の間には入っていけなかったのだけど、躊躇している私からタオルをひったくって、先に泉希がすみれの元に駆け寄っていた。ぼぉーとしていると、璃々がわきに寄って来て

「あの子 根性あるね 運動部にも入ってへんねんやろ? 小学校の時も、確か 最後 抜かされたワー」

「すみれのことかぁー? あの子 ピアノやってるから、お母さんから運動部はダメって言われてるんやってー そんでも、太ると道弘から嫌われるからって ジョギングだけはやってるんちゃうかなー」

「あぁー 陸上部の子なぁー・・・ 小学校の時から仲 良いみたいネ」

「うん 家も近所で幼稚園からみたいよ それとなく 道弘も見守ってるみたいやネン」

「ふぅ~ん そーいう子が傍におって うらやましいネ みゅん等 グループで仲よさそうにやってたもんなー」と、璃々は二人のほうを見ていた。何かを感じるとこがあるのだろうか
 
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