人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
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91話 狂気のScreaming
前書き
仮面ライダーアーク
パンチ力 250,000t
キック力 1,100,000t
ジャンプ力 ∞(ひと跳び)
走力 0.002秒 (100m)
古代に存在したとされる異形人種レプティリアンの純系種の王が纏う鎧の戦士。彼らは人間の肉体を餌にする食人人種で、この鎧もまた中央の装甲部にミニブラックホールが収納されており、そこから人間を吸い込む。
このミニブラックホールは大抵の攻撃なら吸収して、エネルギー砲の糧にしてしまう。
しかし超古代から生き残ったため、かなり自我が薄く、ナムロドに従うことが何より優先されている。
「まさか……あの巨大隕石を消滅させるとは———ハハハ……ふざけるな!!!!!」
乾いた笑いののちに玉座の肘掛けに台パンするナムロド。情緒不安定と言わざるを得ない行動————
「まぁまぁナムロド様落ち着いて……巨大隕石じゃ人類の悪意は吸い取れないですよ?」
「まぁ……いいでしょう。どのみちアレは余興のような物です。」
余興と言い捨てるくせにガチギレする————本当に訳が分からない。理不尽にも程がある…………まさに暴君か。
ナムロドを宥めた歩実は尋ねる。
「滅亡迅雷とアークゼロはそこまで強くないし……なんでアイツらに人々を襲わせてるんですか?」
「彼らは世界樹の鍵……10年前に私がお前に渡した鍵だからですよ。」
「あぁ!そういうことだったのですか……!」
「彼らには期待していますよ———都合の良い道具として。」
——————※——————
「「「「「「隕石〜!?!?!?」」」」」」
「あぁ、でも何とか破壊できたから一件落着だ。」
「それにしてはビーチチェアとみかんジュースって……随分くつろいでない?」
Aqoursのダンス練習をビーチチェアでオレンジジュースを飲見ながら傍観する俺と魁。流石にウザかったのか千歌に注意される————しかし俺はやめるつもりはない。無論それには理由がある。
「この暑さだ……そろそろ休憩の時間だろ。飲み物用意したから飲め。」
「それもそうですわ——ではここで休憩にしましょう。」
ダイヤの呼びかけに曜と千歌が応じてクーラーボックスの中身を取り出す————中身は伊口ファウンデーション傘下提供の天然水。しかし妙な期待を裏切られた千歌は不平を漏らす。
「え、みかんジュースじゃないの!?」
「当たり前だ。清涼飲料水は利尿作用が少なからずあるからな。それにジュースを飲みすぎると急性糖尿病で意識障害だってありうるんだ————これは医者見習いの最低限の気遣いだ。」
「う、うるさい!じゃあ目の前で飲まないでよ————」
「まぁまぁ千歌ちゃん。」
シュンとなる千歌を宥める曜。気を取り直して2人とダイヤは他の6人にその天然水を配る。
俺はオレンジジュースをぐびっと飲んで魁に話しかける。
「俺は少しナムロドの力の規模を見誤っていたようだ……」
「ナムロド?どういうことだ?」
「あの隕石はおそらくナムロドがお前たちの前に初めて現れた時に呼び寄せたものだ。」
「何……!?じゃあもう一度呼び寄せられるんじゃ———?」
「いや当分は変身できない………裏を返せば変身した時にはアレをできるようになる————もっと言えばイーヴィルガントレットを完成させていけば、あの程度小石を持ち上げるほど簡単にできるだろう。」
「んな……より俺たちの成長が必要ってことか————」
おそらくナムロドが変身できずじまいなんてことは絶対に起こらないと言い切れる。いずれ俺たちAqours☆HEROESとナムロドはぶつかる………そしてその時どんな状況か俺にもわからない。
俺が負けることはないと言い切れる。しかし100%勝つとは言い難い————大事な友を失って、勝利とは言えない。
ここで魁が思いついたように聞き返してきた。
「なぁ……ロード・オブ・クロウに過去で出会わなかったか?」
「!———ナムロドに付き従う4人か。」
「覗はそいつらこそ警戒すべきだと言っていた。どんな奴らなんだ?」
「名前の通り烏のように漆黒の戦士だ。俺の見立てでは少なくとも1人1人にアルティメットクウガを圧倒する力がある。」
「となると……目標は俺たち1人1人がタイマンで勝てるようにはならないとな————」
「あぁ……そして言えるのは、ナムロドは4人を足したところでは敵わないってことだ。」
「!」
これは比喩でも何でもない。むしろこのような表現をすることで奴の戦闘力を実際より劣らせている気がする————邪悪の化身。
そんなシリアスな話を果南は打ち破る。
「まっ、悪い神様だろうと才たちなら倒せるって!」
「簡単に言うけどな————」
「果南の言う通りよブラザー!廃校阻止してみんなに笑顔になってもらうのが私たちの使命よ!」
「姉さん……」
全くAqoursの皆には励まされてばかりな気もする。やはり千歌の影響か?————彼女にはおそらく太古の神の力を継いでいるはずだが……ちょうど500年周期で現れると言っていたし。
と、ここで俺は鞠莉が言っていた廃校阻止に頭の中の話題をシフトさせる。
「そういえばあれから入学説明会の人数はどうなった?」
「今のところ……1人ですわ。」
ダイヤは残念そうに言う————しかし俺は好機と捉える。
「なるほど……じゃあ1学年の最大定員は?」
「どうなのダイヤ?」
「把握しておいてください鞠莉さん……370人ほどです。」
「よし……0から1にできたのなら————あとはそれを数百倍にするのが、俺たちの役目だ。」
「どういうこと……?」
ルビィが首を傾げて聞いてくる。俺は淡々とそれを明かしていく。
「今考えついたんだが……何もこの校舎にこだわらずともいいのではないか?」
「まさか———校舎移転!?」
「違う違う曜。今普及しているARつまり拡張現実の技術を使えば、遠くからでも登校できると思ってな————例えばオハラスペックとか。」
その名前が出た瞬間に皆が驚きの表情を見せる。まず1番驚いたのは魁だろう。
「まさかオハラスペックのAR技術を応用するか……でもそれはアイツの力を借りなきゃいけないってことになるが————」
「そうだな……でも、もうアイツもある程度目を覚ます気がするんだがなぁ。」
「目を覚ます…?アイツが易々と自分の目的を捻じ曲げるとは思えないが————」
「アイツの目的はな————決して悪いモノじゃない。ただ手段がおかしかっただけだ。それに気付くぐらい容易いはずだ……」
「?」
俺は全てを見通している————奴の目的は全て1つのことに繋がっている……これは実子の魁にはわからないだろう。
———————※———————
【フィニッシュタイム! 一撃カマーン!】
フューチャーリングシノビの分身全員による鎌斬撃が仮面ライダーアークを襲う。しかしいくら束になろうとも、所詮は人間に歯向かうカマキリの群れのようなモノか。全く意味をなさない。
それどころか————
「うわぁぁぁ!」
「祝!」
仮面ライダーアークの巨大な拳がウォズを東京湾へ入水させる———が、クローズの心配は杞憂に終わる。
超高圧高波がアークを一気に沖へと流す……普通、波ならば湾岸へと流れるゆえ明らかに人為的である。さらに高波が竜巻へと変化して、その巨体を水のかまいたちが襲う。その間にウォズはクウガとクローズの前に姿を表す。
「ふぅ…危ないところだったよ。」
「嘘つけ。絶対狙ってただろ……ていうか忍術の範囲を超えてるような気がするが————俺も、ここなら本気を出せる。」
はっ!という掛け声と共に、アルティメットクウガへと変貌する虎太郎。プラズマの反発力で浮遊、そしてアークを覆っている海水を原子分解し、超自然発火を起こす—————燃えながら斬られ溺れる。そんな生き地獄を再現している………が。
『ウォォォォォォ!!!』
「コレが効かないとはね……再生能力持ちは厄介だ———」
「だったら俺のマグマがほとぼしるぜ!!」
【極熱筋肉!クローズマグマ!】
極熱のドラゴンと化したクローズは、背中についた翼で飛び、極熱の拳をアークへと食らわせる。
万丈龍我のコピー 浦江竜介———彼の肉体はエボルトの遺伝子を組み込んだ状態でコピーされたためにそれを完全に自分に適合させた……まさしくオリジナルを超えた存在。もはやエボルトをも超える《《地球外生命体》》と言っても差し支えない。そしてそのハザードレベルなるものはもはや青天井。正真正銘、地球外の領域だ。
そんな拳は漆黒の装甲に拳の跡をつける—————延々と肉を焼き続ける。
「いいの入ったか……!?」
『ウゴォォォォ!!』
クローズの攻撃は有効打にはなった………しかしそれでも大きく体力は削れないことにアルティメットクウガは言葉にこそ出さないが落胆する。
「やっぱり効かないか……」
「虎太郎君……?」
「なぁ、祝。コイツは過去1だと思う?」
「あぁ……ナムロドを除けばね。」
「そうか—————」
「何する気だい……!?」
ウォズはアルティメットクウガが何か覚悟の必要なことをすると察知していた………
彼の覚悟————それは1つしかない。
「アルティメットももう十分慣れた………そろそろいいだろう。」
「虎太郎————まさか……!」
「パイロキネシスの真髄————それは雷だ。」
深い息を吐く虎太郎………制御できなければ—————いやそんなことは考えない。
成功させるのに必要なのは—————
『グガァァァァァ!』
「虎太郎避け—————」
次の瞬間………浮遊していたクウガの体は東京湾を突き抜け、太平洋へとぶっ飛ばされる————胸部から発射される無慈悲なビームが。
クローズは虎太郎の生命状況を確認するように、ウォズを呼ぶ。
「祝!」
「死んではいない————むしろ避けなかったのは《《距離》》を取るためだ。つまり………」
「その時まで時間を稼げ…………そういうことだな?」
「「——————!!」」
巨大ファルコンのライダモデルに乗り、現れた—————黄金の戦士
「私も………加えてもらおうか。」
————————※————————
「じゃあ明日から諸々の小道具を用意してみるよ。」
「うん、了解。」
「いや〜AR技術かー随分テクノロジーも進みましたなぁ……」
「私たちが生まれた頃なんてパソコンがちょっと家に置いてあるくらいだったのにね。」
俺とAqours2年生組が浦の星から出て、沼津市内へと向かう。魁は色々仕事が入ったとのことで、鞠莉と一緒に家に帰っていった————正直俺がいることで霞んでるが、魁もかなりのエリートということを忘れてはならない。彼はすでに高校課程も終えてるんだ。
「今日は意外に早く終わったな。」
「ちょっと才くんみかんジュース奢ってよ。」ニヤニヤ
「何だよ唐突に……さっきの根に持ってんのか?」
「食べものの恨みは恐ろしいのだ!さぁ早く買って買って!!」
子供か!と突っ込んでしまいそうな俺……しかし放置すると駄々をこねるので、はした金くらい投げ捨てると決める。
「わかったわかった。じゃあびゅうおの近くで買おう。」
「やったー♪」
喜ぶ千歌。その目的を決めると足が速くなる—————しかし。
悲鳴が耳に障る。
「才君これって————」
「はぁ……せっかくの休憩に水を差すなって———!」
梨子の推察通り、怪人化した人が出たというのはこの通知システムが知らせてくれる。しかも位置的にこの先だな………
俺はその場をすぐさま前進………人間を超えたスピードで。
そして————怪人を見つけるなり、顔を見ずにドロップキック!!!
「よし、完璧。」
いちいち湧いて出てくる怪人の名前なんて言ってられるか雑魚。面倒なのも察してくれ………
公園の木を何本か貫いたところで怪人の反応が消えたので、もとの人間に戻ったようだ。
「才君!」
「よっ、もう一件落着だ。」
「しかし変身しないでもここまでの力………ちょっと日常生活大丈夫?」
「—————」
曜の指摘………彼女は以前の魁への仕打ちも見ているがゆえの発言。そこは俺も心配する……実際強くなってしまうと、生身の人間との喧嘩で殺してしまいかねない。そうなると警察が絡んでくるから面倒だな————
「警察沙汰は勘弁してほしいな———」
「はぁ〜呆れた。少しは他人の心配したらどうなの?」
「ないな(即答)」
少し談笑する……何か不謹慎な気もするが、《《だからこそ笑え》》。
「へぇ〜僕もその話に混ぜてよ!!」
「「「「!!!!」」」」
突如として無邪気な声が響く………
「仮面ライダー迅……!」
「最近違うライダーばかりでお前に会えなかったからね!今日こそ戦わせてもらうよ!!」
違うライダーというのはおそらくクローズやクウガ達のことだろう。アイツらと滅亡迅雷は描かれていないだけで、直接戦闘を何度も繰り返している。俺と魁は一線から少し退いているので、会わないと言えば当然か……
しかし、コイツをここで潰しておくのも正解かもしれない————
「お前ら、ちょっと離れてろ。」
「「「う、うん……!」」」
【ハイパームテキ!】
時間をかけるのは面倒だ。手加減をするつもりはない……一瞬でカタをつける。
「ハイパー大変身。」
【パッカーン! ムー!テー!キー!】
【ハイパームテキエグゼーイド!!】
美しい黄金の完全無敵の装甲を纏う俺。経年劣化した《《腐った》》金ではない……正真正銘の黄金。
「いっくよー!!」
「—————」
自慢の鉄の翼で飛翔する仮面ライダー迅は空からアタッシュショットガンをぶっ放してくる。
複眼で奴の情報を見ると、かなりスペックが上昇していた。俺の戦線離脱中になかなかいい戦いがあったようだな—————ヒューマギアなるアンドロイドは……いや、アンドロイド全般において戦えば戦うほどその力は増してゆく。ラーニングというのは本当に便利だ。
戦術面からしても、滅亡迅雷……新たに「亡」というフォースライザーで変身する狼系のライダーもアイツらから報告を受けている。空からの攻撃、地上の高速攻撃、そして蠍のトリッキーな刺突。かなりの力がある組だと言っても過言ではない————しかし今は1人。
そして当然————
「効かんなぁ……」
「くっそ〜!!だったら!!」
「—————」
「ぐわっ!!」
迅がナムロドから与えられたであろうガシャコンバグヴァイザーを取り出す————のは、彼が《《叩き落とされた後》》だった。
俺は無限ジャンプとワープで迅の目の前に立ち、人知を超えたスピードによる脚刀で下に落とした。
立ちあがろうとしても無駄。すぐさま後ろに回って背中を蹴り飛ばす————衝撃に引き摺られるところをさらに先回りして、胸部を踏みつける形で背を地面につけさせる。そのまま足で胸部装甲を抉る。結構本気ゆえ、もう装甲もかなり傷ついて……力加減を間違えると崩壊してもおかしくない。
「何で……何でこんなに強く———」
「根本的な話さ……お前は生かす価値があったから《《泳がせてた》》んだよ。油断するお前ならアークを叩くチャンスを与えてくれるんじゃないかってな————そしてアークはナムロドに渡った。もうお前を生かす価値はない。」
「え……?」
「一瞬でも俺に勝てると思ったのか?———クローズたちに勝てないお前が……そのアイテムを作った俺に勝てるわけないだろ。」
あたりの空気が凍てつくのがよくわかった———これから何が起ころうとしているのか察したのだろう。
迅の顔を蹴って、距離を取る。
「勝負はついた……楽しかったよ。」
「ぐっ……次はこそ負けないよ———!」
「—————」
翼を広げ、撤退しようとする迅————そんなことは俺が許さない。彼の眼前にショートワープで迫り、その首襟をしっかり掴む。
「次なんてない……勝負はついたんだ。《《敗者らしいエンディング》》を迎えろ。」
【キメワザ!】
きらきら光る彗星が今、その命を終えようとしている………不動の星に近づこうと驕った者が、その熱に焼かれようとしている。
「はぁはぁ……」
「お前が奪った命……今ここで詫びろ。」
「うっ……はぁはぁはぁ——!」
アンドロイドにも……呼吸の概念があったんだな。
ボタンを押そうとする………
「待って!!!」
突如、戦闘には関係のない人物がやってくる————千歌が文字通り言葉による《《横》》やりを入れてくる。
「何も死なせなくても……いいじゃん!!」
「————ダメだ。コイツらのせいで一体何人死んだり傷ついてると思ってるんだ。」
「でも……怖がってるよ。」
「そんなの———理由にならない。怖がってる奴らをコイツらは間接的に殺してきたんだ……因果応報だ。」
「ダメ……ダメだよ!!!」
————————押す。
【HYPER CRITICAL SPARKING!!】
閃光煌めくキック……星のようにその無機質な命が————
「迅ー!!!!!」
乱入者の毒サソリが俺のキックを背中にモロに喰らう。その毒針が爆発四散、そのまま迅が抱きかかえる形で数メートル先へと吹き飛ばされる。
乱入者……滅は即変身解除させられ、そのボディから火花を上げる。顔の表皮が剥がれ素体が剥き出しとなっている————青い血が滴る。
「ほ、滅!!どうして———!!」
「これがアークの意思だ……お前が死ぬくらいなら俺が死ぬ———」
「そんな……」
「シンギュラリティの………先に行け—————」
滅のボディは……………その活動を停止させる—————ヒューマギアにおける死か。
「滅………!」
「どうだ……今の《《気持ち》》は?」
「は…?ふざけんなよ……滅は僕のお父さんなのに———嬉しいわけないだろ!!!」
迅が手に持つアタッシュショットガンを乱射する………このままだと横の木に隠れている千歌たちに当たるかもしれないので、全てその銃弾をキャッチする。超光速では時間など止まっているようなものなのでな。
そしてそのまま迅の胸部装甲を掴む。
「じゃあ何故お前は人類を滅亡させようとしてるんだ?」
「え…?」
「お前たちが殺したり傷つけた人間にも家族がいた。仲間がいただろう————今のお前と同じ気持ちになったはずだ。人工知能はバックアップがあれば蘇る……けど人間の命が蘇ることは決してない。たとえ《《肉体が復活しようとも》》な。」
「——————」
迅は俺が与えた隙を見計らって、アタッシュショットガンで爆煙をあげて退散する———それを見届けた俺は変身を解除して、同時に隠れていた千歌たちもやってくる。
「才君……やりすぎじゃないの?」
梨子が咎める。それに俺は淡々と答えを返していく。
「アイツなら……なんとなくわかってくれるんじゃないかという期待をさっきの一瞬で見出した————これも《《運命》》なのかもしれないな。」
「でも……」
曜が壊れて機能を停止してしまった滅を、悲壮感漂う目で見る—————そうか、《《それ》》もいいかもしれない。
俺は壊れた滅のボディを分解をし始める。それに対して曜は疑問を投げてくる。
「何してるの?」
「ナムロドたちのことだ。コイツらに何か埋め込んでるかもしれない。自爆装置とかだったら一大事だし……ほら、やっぱりあった。」
滅のボディの心臓部に埋め込まれた………透明でホロキラがかったプログライズキーを取り出す。
「これがメインメモリーだ。いわば奴の脳……これさえあれば何度でも復活できるはずだ。」
「それじゃあ……!」
「だが易々とは復活させられない……その点十分考えて、お前に任せる。」
俺は————滅のデータを千歌に渡す。人の命を奪う俺が……《《真の意味での創造》》などできるわけもない。
「さ、そろそろ帰ろ
『目障りだ!!!どけ!!!』
衝撃波が俺たち4人を襲う。
俺は少し押されるだけで済むが、3人は転けてしまう。俺は転んだ彼女たちの前に立って、盾となる。
現れたのは——————群青色の………悪女。
『お前みたいな鬼のような男にはそこにいる蛇みたいな女がお似合いってわけね。』
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