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新オズの臆病ライオン

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第一幕その二

「オズの国で何をするかは決めていないです」
「そういえばそうね」
「お邪魔しようと言ったけれど」
「それで実際にお邪魔したけれど」
「具体的に何をするかは」
「全く考えていなかったね」
 神宝は恵梨香達ともお話しました。
「そういえば」
「そうなのよね」
「ううん、じゃあこれから考える?」
「何をするか」
「今回はね」
「それならだよ」
 おじさんがここで言ってきました。
「今日ここにドロシーが来るんだ」
「ギリキンの国に行くのだけれど」
 おばさんも言ってきました。
「その途中に立ち寄ってくれるのよ」
「そうするからな」
「ドロシーと一緒にギリキンに行ったらどうかしら」
「お前さん達がよかったらな」
「あの娘にお話してね」
 こう五人に言います、するとです。
 五人はそのお話を受けてお互いでお話しました。
「ドロシーさんが来られるんだ」
「じゃあドロシーさんにお願いしてね」
「ギリキンの国への旅に同行させrてもらう?」
「そうする?」
「さしあたって何もすることがないし」
「ドロシーはもうすぐしたら来るわよ」
 おばさんがまた言ってきました。
「あの娘はね」
「他にも一緒の人がいるよ」
 おじさんはこのことも言います。
「誰かまでは聞いていないけれど」
「ドロシーさんだけじゃないですか」
「じゃあいつもの感じですね」
「皆で旅をするんですね」
「ギリキンの国まで」
「そうなるよ、だからね」
 それでというのです。
「まずはドロシーと会ってはどうかな」
「わかりました」
「じゃあそうさせてもらいます」
「まずはドロシーさんとお会いします」
「それから決めさせてもらいます」
「今回はどうするか」
 こうお話してでした。
 皆でまずはドロシーを待ちました、お話のすぐ後でおじさんは携帯でドロシーに今何処にいるのかを尋ねました。するとです。
「ああ、もうか」
「ええ、今皆と一緒にそちらに向かっていてね」 
 ドロシーはおじさんに携帯の向こう側からお話しました。
「あと二十分位でね」
「こっちに来てくれるか」
「そうなるわ」
「実は今こっちにあの子達がいるんだよ」
「神宝達かしら」
「ああ、わかったか」
「わからない筈がないわ、実はさっきオズマから携帯で連絡があったの」 
 ドロシーはにこりと笑って答えました。
「あの子達がオズの国に来たって」
「オズマ姫はご存知だったか」
「オズの国に出入り出来る渦の一つに反応があったって」
「ああ、あの渦か」
「世界のあちこちにあってね」
「八条学園にもあったな」
「あそこの渦に反応があって」
 それでというのです。 
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