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新オズの臆病ライオン

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第一幕その一

                新オズの臆病ライオン
              第一幕  ギリキンからの招待
 この時神宝達五人は学校にいました、学校の授業が終わってそのうえでそれぞれのお家に帰ろうとしますと。
 神宝が皆にです、こう言いました。
「これからオズの国に行かない?」
「あっ、いいわね」
 ナターシャは神宝の提案に笑顔で応えました。
「最近行ってなかったし」
「そうだね、暫くぶりにお邪魔しよう」
 ジョージも頷きました。
「これからね」
「そうね、じゃあお家に帰る前にね」
 恵梨香も言います。
「皆で時計台に行きましょう」
「あそこの渦に入ってね」
 そうしてとです、カルロスは笑顔で恵梨香に続きました。
「それでオズの国に行こう」
「そうしようね、オズの国にいてもこちらでの時間は全く経っていなくてね」 
 それでとです、神宝はこのことも言いました。
「寄り道にもならないし」
「いいのよね」
「寄り道はあまりよくないけれどね」
「時間が経って遅くなって」
「お母さんもお父さんも心配するから」
「けれど時間が経ってなくて悪い場所に行く訳でもないし」
 このこともあってというのです。
「いいね」
「ええ、それじゃあね」
「今から行こう」
「オズの国にね」
「そうしようね」
 皆で頷いてでした。
 そのうえで時計塔に行くことにしました、ですが。
 ここで神宝はこうも言いました。
「ただランドセルはね」
「あっ、そうね」
「一旦お家に帰ってね」
「それは置いて」
「それから行った方がいいね」
「うん、寄り道にはならなくても」
 オズの国に行ってもです。
「考えてみるとね」
「一旦お家に帰った方がいいわ」
「それからオズの国に行った方がね」
「それじゃあね」
「お家にランドセル置いてから行こう」
 五人でこう決めてでした。
 実際にそうしてからオズの国に行くことにしました、皆それぞれのお家に帰って宿題もちゃんとしてです。
 それから八条学園の大学の方にある時計塔に入って最上階にある青い渦からオズの国に入りました。
 するとです、出て来たのは。
 ヘンリーおじさんとエマおばさんのお家の畑の傍でした、お二人は五人がいきなり畑仕事をしているその前に出て来て驚きました。
「何と、ここに出て来るなんて」
「こんなことははじめてね」
「お前さん達のことは知っているが」
「まず私達のところに出たのはね」
「はい、はじめてですね」
 神宝もそれはと答えました。
「実際に」
「そうだよな」
「いや、驚いたわ」
「しかしよく来てくれたね」
「またオズの国に来てくれたのね」
「はい、ただお邪魔しましたが」
 ここで神宝はあることに気付きました、その気付いたことはといいますと。 
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