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夢幻水滸伝

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第三百二十話 州の南から北へその十六

「それでこの州の内政を進めると共にや」
「他の州にもですね」
「勢力を拡大させてな」
 そしてというのだ。
「他の勢力を圧倒する様にもや」
「なりますか」
「そや」
 まさにというのだ。
「その為にもことを進めるで」
「わかりました」
 人魚の女だけでなく周りも頷いた、そうしてだった。
 トウェインは宴を楽しんだ、心ゆくまで飲んで食べた。そして朝起きて食事を済ませ仕事に入るとだった。
 内政とアメリカの諸州の状況を調べさせた、それが整ってからだった。
 トウェインは周りにだ、不敵な笑顔で言った。
「どうして勢力を拡大させるか決まったわ」
「そうですか」
「もうそれが決まりましたか」
「そうなりましたか」
「わいの中でな」
 会議の場で言うのだった。
「そうなった、ほなな」
「これよりですね」
「勢力拡大に移りますね」
「そうされますね」
「そうするわ、ほな内政を続けて」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「勢力拡大ですね」
「それに移りますね」
「そうされますね」
「そうするわ、それでや」 
 周りにさらに話した。
「一つ一つな」
「手を打っていきますね」
「そうしますね」
「これより」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 トウェインは自分の戦略を話した、周りはその戦略を聞いて頷いた。
「確かにです」
「合理的ですね」
「そうしたお考えですね」
「ああ、特に今わい等はまだカルフォルニアを統一しただけのな」
 その規模はというのだ。
「それなりのや」
「勢力でしかない」
「だからですね」
「今はですね」
「出来る限り迅速かつ確実、楽にな」
 その様にとだ、トウェインはここでもこう言った。
「ことを進めるべきでな」
「勢力拡大も然りですね」
「その様に進めて」
「そのうえで、ですね」
「他の勢力に先んじる、先んじればや」
 そうなればというのだ。
「人を制すやしな」
「そう言いますね」
「そしてそれはですね」
「トウェイン様の信条の一つですね」
「動くべき時に思いきり動いてや」
 そうしてというのだ。 
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