夢幻水滸伝
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第三百二十話 州の南から北へその十五
「あの州を掌握したらな」
「非常に大きいですね」
「そしてあの州もアメリカや」
トウェインはこのことも指摘した。
「この世界では最初からな」
「そうなっていますね」
「ああ、ほなな」
トウェインは考える顔でさらに言った。
「ちょっと調べるか」
「ハワイ州について」
「現状をな、それでな」
トウェインは言葉を続けた。
「他の州もな」
「調べていきますか」
「北のオレゴンにな」
カルフォルニア州の北にあるこの州の名も挙げたのだった。
「ワシントンやアラスカ、そして東のな」
「星の方々がおられる諸州もですか」
「調べてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「どうするか、ですか」
「考えていこか、そやからな」
「ハワイ州もですね」
「調べるか、そして今後のことをな」
「考えられますか」
「そうするわ、そして」
そのうえでとだ、言葉をさらに続けた。
「さらなる勢力拡大もな」
「進めていきますか」
「そうしよか」
こう人魚の女に話した。
「これからは」
「そうですか」
「本土だけやない」
アメリカという国はというのだ。
「アラスカという飛び地があってな」
「ハワイ州もありますね」
「もっと言えばサイパンとかグアムもな」
こうした島々もというのだ。
「アメリカやからな」
「そうした場所もですか」
「勢力に加えることをな」
「考えていきますか」
「勢力拡大は出来る限り楽にや」
そうしてというのだ。
「かつ迅速にや」
「進めていくことですね」
「合理的に進めようと思ったらな」
「そうすることですね」
「進めるのが難しい、遅いやり方はな」
「取るべきではないですね」
「そや、それで他の勢力が大きくなったらな」
そうした事態が起こればというのだ。
「もうな」
「本末転倒ですね」
「そやからな」
「トウェイン様としては」
「出来るだけ迅速かつ確実にや」
「そして楽に」
「勢力を拡大してくで」
こう人魚の女に話した。
「ええな」
「はい、それでは」
「色々調べていこか」
フライドチキンを食べてから言った。
「そうしよか」
「他の諸州をですね」
「カルフォルニアは統一した」
その祝いをしていることをはっきりと認識しての言葉だ。
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