わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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3-2
ヨッさんが私にと、ソフトボールとグローブを買ってきてくれた。仕事終わって、薄暗いけど河川敷に行って練習しようと・・・。
「ヨッさん こんなん 悪いわぁー ばっちゃんに言って お金払うしー」
「かめへん かめへん みゅうみゅんが可愛いし プレゼントやー その代わり 一生懸命練習して うもーぉなるんやでー」
「うん わかったー がんばる!」
夕方、ヨッさんと河川敷へ・・・最初はキャッチボールをしていて、そのうち、ヨッさんは私にゴロを投げてきていた。
「みゅうみゅん 急いで返さないでいいから グラブの中でしっかりとボールを掴んで投げ返すんだ」
「ボールに身体の中心に持って行くように動け! 恐くても、ボールから眼を離すな! ぶつかると思ったら、必死に捕れ」何だか、私に向かってくるボールが段々と速くなってきていた。
「うーん 腕だけで投げているから力むんかなー 投げる時に、左足を踏み出して、重心を移すように・・ そんなに力まないで、普通に投げてみな 相手に届けるのが一番の目標だからな!」
1時間程、そんな調子だったろうか
「まぁ まぁ 恰好ついてきたな みゅうみゅんは飲み込みも早いよ 明日も この調子な!」
「えぇー ヨッさん みゅうみゅんはヘトヘトだよー 明日も?」
「あぁ 早いうちに身につくようにな 間 空けると忘れるだろぅ?」
「なぁ みゅうみゅんは女の子だよー 忘れてない?」
「あぁ 可愛い女の子だよ それがなにかぁー?」
「んっ まぁ ありがとー 教えてくれて」
次の日、ヨッさんは仕事終えたかなと事務所をのぞくと、山本さんの前で頭を下げていた、何か、叱られているみたいだった。それでも、二人で河川敷の広場に出て、昨日と同じように練習に付き合ってくれた後
「ヨッさん 元気ないヤン 叱られてたなぁー なんかあったん?」
「みゅうみゅんに話すことじゃぁ無いんだけどな ミスして山本部長にこっぴどく叱られた」
「ふーん ヨッさんでも ミスするんだ」
「あぁ 時々な 今日は 部長に頼まれて 北川さんとこの飾り細工を受け取って 納品することになっていたんだ だけど、北川さんが、もう1日 待ってくれっていうもんで・・・手作りだから そーいうこともあるよなって わかりましたと言って 他のものは納品したんだけど、それが納品できなかったことを 向こうに断って無かったんだ そしたら、夕方 電話が来て・・」
「そう でも そんなことってあるよねー 手作りなんでしょ?」泉希ちゃんチのものだ。
「違うんだ 間に合わなかったのはしょうがないんだけど 俺が 納品先にそのことを伝えてなかったから・・他の物もあったから、うっかりしてしまって 部長からは バカ アホ扱いだよ 取引先に楽しみにしていたお客様が取りに来て、商品が無いから・・会社の信用失くしたとか・・ でも、部長だって 俺に どうしても、今日 必要なものだって言ってくれてれば・・・」
「へぇー 山本さんって そこまで 言うかぁー でも、じっちゃんが言ってたよ ヨッさんのこと 素直で根性があって 仕事に真面目に取り組んでいるって 会社に入ってもらって良かったって」
「そっ そーなんですかぁー 社長が・・・」
「ねぇ ヨッさんは今回のミスが全てじゃぁないよ 他に 良いとこ いっぱいあるもん 今回のことだって 明日 向こうに謝りに行って 場合によっては、そのお客様の所に届ければいいじゃない きっと 許してくれるよー ファイトー」
「そーだな みゅうみゅんと話していると 元気もらえるよー ありがとう」
「うふっ みゅうみゅんなんて・・・ ヨッさんが元気無いのん 悲しいもん ダチ だし」
「そうかぁー ダチなんか?」
「ねぇ ヨッさんは彼女居てるん?」
「いいやー 高校は野球ばっかー だったし 縁が無かったなぁー」
「そーなんだぁー 良い男 なんだけどねー みゅうみゅんが好きな人 おらへんかったら 彼女にしてもらうんやけどなぁー」
「ははっー みゅうみゅんが・・・ 好きな人 おるんか?」
「ウン まぁな こいつも 無愛想やけど まぁまぁ やでー 一つ年上」
「そうか そうか そりゃー いいねぇー みゅうみゅんは 可愛いから 直ぐやろー」
「なんやー? その 直ぐって」
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