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博士の挑戦状

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第七十五話

                  第七十五話  博士の反撃
 博士は今度は何かを念じた、すると。
 車椅子から無数のファンネルを出してカーミラに攻撃を仕掛けた、ライゾウはその攻撃を見て言った。
「これもな」
「博士の得意攻撃だね」
 タロも頷いた。
「これは」
「そうだよな」
「うん、ミサイルにビームに」
 それにというのだ。
「ファンネルはね」
「博士の得意攻撃でな」
「それを出してくるのはね」
「オーソドックスだな」
「博士にしてみればね」
「ああ、ただな」
 それでもというのだ。
「これはな」
「これで終わりじゃないね」
「博士だからな」
 ライゾウは強い声で言い切った。
「攻撃時間は短いけれどな」
「それでもね」
「多彩だからな」
 その攻撃はというのだ。
「これで終わる筈がないさ」
「そうだね」
 タロもその通りと頷いた。
「博士だからね」
「ああ、これからさらに何をするか」
「見ものだね」
「おいら達にしてみるとな」
「あくまで立ち合いだからね」
「しかもカーミラさんが死ぬ筈ないしな」
 不老不死の吸血鬼である彼女がというのだ。
「だったらな」
「安心して観られるね」
「これから何があってもな」
 二匹でこんな話をしながら観ていた、すると。
 博士はファンネルだけでなく竜巻も出してカーミラを攻撃しだした。
「さて、どうじゃ」
「やはりファンネルだけではないわね」
「科学だけではない」
 博士はファンネルがこの技術によってもたらせるものということから言った。
「そこにじゃ」
「魔術も使うということね」
「左様、この二つの攻撃はどうじゃ」
 カーミラを見据えて問うた。
「防げるかのう」
「そうしてみせると言ったら?」
「楽しみにしておる」
 カーミラの不敵な返事を聞いて笑った、そうしてファンネルと竜巻による攻撃を続けるのであった。


第七十五話   完


                     2023・6・30 
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