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オズのカリフ王

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第四幕その十二

「お昼の後じゃが」
「ええ、今度はアスレチックをしましょう」
 トロットが答えました。
「そこで遊んでね」
「楽しんでか」
「そしてね」
 それでというのです。
「晩ご飯も食べて」
「そうしてじゃな」
「テントを出してその中に入って」
「寝るのじゃな」
「身体は川で洗って」
 その川を見て言います。
「そしてね」
「そのうえでじゃな」
「そう、それでね」
 そのうえでというのです。
「一泊して」
「それからじゃな」
「明日の朝出発しましょう」
「それではな」
「ノーム王もドワーフ王もこうした場所でテントで一泊するなんて」
「なかったわ」 
 ノーム王は笑って答えました。
「これまでな」
「そうよね」
「地下のキャンプはあってもな」 
 その経験はというのです。
「それでもな」
「こうしたよね」
「お空の下でな」
 そこでというのだ。
「夜になってな」
「夜空の下でなのね」
「一夜を過ごすということはな」
「なかったのね」
「実はな」 
 こうもです、ノーム王は言いました。
「青空だけでなく星空もな」
「そうね、貴方達ね」
「滅多にな」 
 これまでというのです。
「地上に出ないとな」
「その目で見られなかったわね」
「そうであった」
 このこともお話するのでした。
「だからな」
「キャンプも楽しみなのね」
「そうなのじゃよ」
「そう言っている間に夕方になってきたよ」 
 キャプテンはお空を見上げて言いました。
「もう食べ終わる頃には夜だよ」
「王様達が待ち望んでる夜ね」
 つぎはぎ娘も言ってきました。
「まさにね」
「うむ、星空じゃ」
「お月様も見えるな」
「その夜を見て語り合い」
「歌って踊ってじゃ」
 王様達も言います。
「そしてその下で寝るのじゃ」
「テントの中でな」
「それならそうしてね、楽しめたらね」
 それならとです、つぎはぎ娘は明るく言いました。身振りも入れていあmす。
「それでいいのよ」
「そうよね、オズの国は何でも楽しめるから」
 トロットはつぎはぎ娘の言葉に頷きました。
「面白い国だし」
「それならね」
「王様達もね」
「夜空を楽しんだらいいのよ」
「これからね」
「そうさせてもらうぞ」
 ノーム王は満面の笑顔で応えました、そうしてです。
 今はべーべキューを楽しく食べました、そのうえでまずは夕方を見るのでした。 
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