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オズのカリフ王

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第四幕その十一

「豪快に食べてね」
「飲んでおるか」
「そうだけれど」
「わし等はその張飛さんにもか」
「勝てるんじゃないかしら」
「そうなのか」
「そうも思ったわ」
 こうドワーフ王にお話しました。
「私はね」
「左様か」
「だからあちらに行ったら」
「天帝さんの宮殿にじゃな」
「張飛さんとお会いして」
 そうしてというのです。
「一緒に飲むのもね」
「よいか」
「そちらには他に関羽さんもおられて」
 この人もというのです。
「孫悟空さんもね」
「ああ、あの物凄く強くて剽軽なか」
「あの神様もおられるから」
「楽しい場所か」
「とても面白い神様なんですよ」
 ジョージも孫悟空のお話をします。
「気さくで明るくて」
「それで剽軽でか」
「楽しい神様です」
「そうなのじゃな」
「ですから」 
 それでというのです。
「あちらに行かれたら」
「そうした神様達ともじゃな」
「お会いして」
 そうしてというのです。
「楽しくです」
「語って遊ぶとですか」
「いいです」
 よく焼かれたお肉を食べてです。
 それからジンジャエールを飲んでです、ジョージはお話しました。
「あちらに行かれても」
「それではな」
「そして」
 ジョージはさらに言いました。
「お酒でしたら」
「張飛さんじゃな」
「ポリクロームさんが言われた魯智深さんもです」
 この人もというのです。
「大好きですから」
「一緒にか」
「それがいいと思います」
「お二人共豪快で明るい神様達でね」
 ポリクロームがまた言いました。
「気持ちのいい神様達なの」
「そうなのか」
「気は優しくて力持ち」
 ポリクロームは微笑んでこうも言いました。
「素敵でしょ」
「神様としてもな」
「昔はお二方とも怒りっぽかったらしいけれど」
「今は違うか」
「それでいて子供好きの」
「ううむ、まさに優しい豪傑じゃな」
「そんな方々なのよ」
 露を口にしつつお話します。
「だから宮殿に行く時も」
「楽しみにしておることじゃな」
「是非ね」
「それではな」 
 ドワーフ王も頷きました。
「そうさせてもらうぞ」
「その時はね」
「それでじゃが」
 ここでノーム王が言ってきました。 
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