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夢幻水滸伝

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第三百十話 インジアナ州侵攻その八

「ええな」
「承知しています」
 これがフォークナーの返事だった。
「その様にしていきます」
「頼むで、あと今回もゲリラ戦術を仕掛けることが考えられるが」
 ルイーザとギンズバーグ、敵軍を率いる二人がというのだ。
「そやけどな」
「対策があるっすね」
「そっちはセリューちゃんがな」
 今言った彼女に話した。
「ケルベロスでや」
「はい、匂いと音で見付け出すっすね」
「ケルベロスはそれが出来るからな」
 だからだというのだ。
「犬だけあって」
「それも普通の犬やないっすから」
「鼻も耳も段違いやな」
「目もいっす」
「実は私視力が五・〇なのです」
 ケルベロスは笑って言ってきた。
「三つの首も蛇の頭も」
「全てやな」
「近くのものもよく見えて色もわかります」
「犬は本来は色わからんけどな」 
 このことは人と猿以外の哺乳類全てがである、尚人に進化した例えば犬人や猫人は色ははっきりとわかる様に進化している。
「そやけどな」
「私はわかりますので」
「そこからも見付けられるな」
「お任せ下さい」
「ほなな、ほなそっちは任せて」
 セリューそして彼女と共にいるケルベロスにというのだ。
「そしてな」
「そのうえでっすね」
「攻めるで、ヴォネガットは後方の整備や補給にや」
 彼にも言うのだった。
「列車砲もや」
「持って来ることですね」
「インディアナポリスを攻める場合もな」
「今回も列車砲を使いますか」
「あるもんは全部使うって言ったやろ」
「それが戦ですね」
「それで列車砲は攻城戦に使える」
 こちらの戦に向いているというのだ。
「そやからな」
「ここはですね」
「是非な」 
 何と言ってもというのだ。
「列車砲をな」
「使うことですね」
「ああ、ほなそっちも頼むで」
「わかりました」
 ヴォネガットは確かな声で答えた。
「そうさせてもらいます」
「その様にな、ほな攻めてくで」
 それぞれの役割分担をしてだった。
 メルヴィルは自身は主に空軍を直接率いてインディアナポリスに七十万の軍勢を向かわせた、そうして空からの攻撃を行わせつつ。
 軍を街の前に進めた、ここで彼はまた言った。
「ほなこれからな」
「攻めますね」
「そうするで、敵の航空戦力も対空能力もほぼ奪った」 
 フォークナーに本陣の中で話した。
「そうしたからな」
「空からですね」
「これまでも攻めてきたしな」
「これからもですね」
「攻めていってな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「陸からもですね」
「攻めてくで」
「わかりました、では」
「一気に攻めるで」
「戦は行うなら迅速にっすね」
 セリューが言ってきた。 
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