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夢幻水滸伝

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第三百十話 インジアナ州侵攻その九

「やっぱり」
「そや、一気にな」
 セリューにも答えて話した。
「終わらせることや」
「行うのならっすね」
「出来る限りせんことやけどな」
「理想は戦わずして勝つっすね」
「そやけど行うならな」 
 その場合はというのだ。
「やっぱりな」
「全力でっすね」
「戦うことや」 
 こう言うのだった。
「それで今回もな」
「全力で一気にっすね」
「攻め落とすで、ほな今からな」
「攻撃開始っすね」
「そうするで、空軍と砲撃それに術も使ってな」
 そうしてというのだ。
「城壁をや」
「破壊するっすね」
「特に門をな、そこを破壊したら」
 そうすればというのだ。
「後はな」
「城内に突入っすね」
「街の中にな、そして大通りを突っ切ってな」
 そうしてというのだ。
「市庁舎もや」
「占拠っすね」
「そうするで、この街の大通りは整ってるからな」
 そうした道だからだというのだ。
「もうや」
「一直線に進めるっすね」
「当然敵も守りを固めてるやろが」 
 それでもというのだ。
「その守りもな」
「突っ切るっすね」
「そうするで、ええな」
「わかったっす」
 セリューも頷いた、そうしてだった。
 メルヴィルは軍にインディアナポリスの城壁特に門の部分を攻撃させた、凄まじい空爆と砲撃それに術の攻撃即ち術撃が炸裂し。
 城壁は大きく揺れやがてヒビが入り。
 轟音を立てて崩れた、そこでメルヴィルは言った。
「よし、いくで!」
「はい!」
 突撃を受け持つ部隊の者達が応えてだった。
 メルヴィルに率いられ街の中に突入した、大通りには厳重なバリケードや壁それに将兵達が展開していたが。
 メルヴィルはタスラムとブリューナクを用い崩していく、そのうえで後続の将兵達に対して告げた。
「ええか、戦車や装甲車を前面に出してや」
「そしてですね」
「そうした兵器で突破しますね」
「敵の守りを踏み潰しますね」
「そうして先に進みますね」
「そうしてくで」
 こう言うのだった。
「ええな」
「わかりました」
「ではそうして進みましょう」
「戦車や装甲車を前に出します」
「そして突破します」
「キャタピラは足より強い」
 メルヴィルは戦車や装甲車のそれを話した。
「もっと言えば車輪よりもな」
「はい、まことに」
「全てを踏み潰し進みます」
「非常に強いです」
「恐ろしいまでです」
「そやからな」
 キャタピラはそうしたものだからだというのだ。
「ええな」
「はい、戦車や装甲車を前に出し」
「先頭に立てて進みます」
「当然進みながら攻撃しますね」
「そうしますね」
「立ち止まらんでな」
 その様にしてというのだ。 
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