夢幻水滸伝
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第三百十話 インジアナ州侵攻その七
「そのままや」
「インディアナポリスまで進軍し」
「そしてや」
「あの街を攻めますね」
「そうするで、空と陸からな」
その両方からというのだ。
「あの街をや」
「攻めますね」
「勿論わし等もな」
星の者達もというのだ。
「神具を使ってな」
「戦いますね」
「そうしてな」
「あの街を攻め落としますね」
「勿論あの二人も必死に戦う」
五大湖側の星の者達であるルイーザとギンズバーグもというのだ。
「そうするけれどな」
「それでもですね」
「相手は二人でや」
「こちらは五人です」
「その数の優位を使ってな」
その様にしてというのだ。
「星のモン同士の戦もや」
「していきますね」
「そうするで」
こうフォークナーに話した。
「ええな」
「わかりました、それでは」
「陸軍の到着まで空爆を行う」
インディアナポリスへのそれをというのだ。
「そしてダメージはな」
「絶えず与えていきますね」
ジェーンが応えた。
「そうしますね」
「そや、そしてな」
そのうえでというのだ。
「陸軍が到着してもな」
「攻撃は続けますね」
「そしてや」
「陸軍も用いて」
「攻めるで、今回はジェーンちゃんはな」
彼女自身にも話した。
「潜るよりもな」
「正面からですか」
「土竜爪はそのまま武器として使っても強力や」
潜る即ち地中を掘り進むことに使えるだけでなくだ、ジェーンが持つこの神具はそうした意味で役に立つのだ。
「そやからな」
「それで、ですね」
「思い切ってな」
「敵軍や敵の城壁にですね」
「ぶつけてもらうで」
「わかりました」
ジェーンは確かな声で答えた。
「そうさせてもらいます」
「ほなな、フォークナーもサラマンダーは敵軍に向けてや」
今度はフォークナーに話した。
「放ってもらうで」
「一気に焼くのですね」
「ああ、ただそれはな」
「あくまで敵軍ですね」
「そして城壁とか軍事施設でな」
そうしたものに対して炎を放てというのだ。
「間違っても民や民間施設にはな」
「向けないことですね」
「自分はそうしたことせんが間違ってもや」
「民に被害を及ばさない」
「そや、わし等の相手はあくまで五大湖側の軍であってな」
「民間人やないですね」
「そういうことや、民を攻める戦なんてしとらん」
自分達はというのだ。
「そやからな」
「そうしたことはせんことですね」
「何があってもな」
「危害が及びそうでもですね」
「せんことや」
その場合もというのだ。
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