夢幻水滸伝
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第三百九話 頭を潰せその十一
「そんなにな」
「戦うことはないっすか」
「ああ、そやからな」
だからだというのだ。
「そんなにな」
「戦うことはないっすか」
「敵主力には追い付けんな」
「はい、もうかなり離れたっす」
自分達の軍からとだ、セリューは答えた。
「それにっす」
「ルイーザちゃんの足止めがやな」
「後詰のお仕事をちゃんとしてるっす」
「そやな、そのアンデットがな」
「そうっす」
「それでやな」
「とてもっす」
「敵主力には追い付けんな、こっちもな」
メルヴィルは冷静な顔で述べた。
「残念ながら空軍もな」
「今は出せないっすか」
「街の掌握に頑張ってもらったからな」
オハイオ州南部の諸都市のというのだ。
「それで今は殆どや」
「整備と補給にっすね」
「入ってる、修理もな」
「行っているっすね」
「そやからな」
そうした状況だからだというのだ。
「出せてもな」
「大した数ではないっすね」
「そやからな」
「わかったっす、ならっす」
「ああ、敵の後詰を攻めてもな」
「あまり攻めないっす」
「そうしてくれるか、アンデットと戦っても金や経験値は手に入るが」
それでもというのだ。
「ルイーザちゃんも星のモンや」
「出すアンデットは強いっす」
「召喚されるアンデットはそうするネクロマンサーのレベルによって変わる」
メルヴィルはこのことを指摘した。
「そやからな」
「それでっすね」
「あの娘も星のモンや」
「レベルが違うっす」
「普通にこの世界におる人とはな」
「そやからっすね」
「下手に戦うとな」
「返り討ちっす」
「そうなるさかいな」
このことが容易に言えるからだというのだ。
「ここはな」
「積極的に攻めないっすね」
「そや」
そうすべきだというのだ。
「実際攻めても手強いやろ」
「ゾンビやキョンシーにしてもっす」
こうしたありきたりのアンデット達もとだ、セリューも答えた。
「かなりっす」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「あまりっすか」
「攻めんでや」
そうしてというのだ。
「やってくんや」
「わかったっす」
セリューは素直に頷いて応えた。
「そうするっす」
「そういうことでな」
「やらせてもらうっす」
メルヴィルに返事をしてだった。
セリューはルイーザと戦った、彼女が使役するアンデットは数が多く攻めるにも難しかった。それでだった。
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