夢幻水滸伝
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第三百九話 頭を潰せその七
竜巻の術を放ちそれで多くの大砲や機関砲を破壊し敵の将兵を薙ぎ倒した、それは一つだけでなくだった。
どの対空陣地もそうしていった、そうして敵の対空防御を丸裸にしてから自軍の航空戦力で敵軍を攻撃していき。
輸送機から空挺部隊を降下させた、無数の白い花が咲き地上に向かい飛兵達が彼等を護衛する。そうしてだった。
地上に降り立った兵達は街の要所に向かった、メルヴィルも敵軍の司令部に向かい空挺部隊の将兵達に告げた。
「わしも行くで」
「そうしてくれますか」
「メルヴィル様もですか」
「来て頂けますか」
「ああ、そしてや」
グリフォンから降り立ち彼等の先頭に立ったうえで応えた。
「司令部を占領するで」
「わかりました」
「では攻めましょう」
「このままそうしましょう」
「そうするで」
こう言って前に展開する敵部隊にだった。
左手に持つブリューナクを放って吹き飛ばした、それで止まらず。
突進しタスラムを乱射し百発百中の腕で敵兵を倒していく、そのうえで後ろに続く兵達に指示を出した。
「司令部に入るんや!」
「わかりました!」
「そうします!」
武装した将兵達も続いた、そして。
空挺部隊は敵軍の司令部に雪崩れ込みそのまま占領した、その頃には市庁舎も占領されていた。そうしてだった。
シンナシチは陥落した、まだ地上部隊は来ておらず。
「後はですね」
「ああ、この勝利を喧伝してな」
「さらにですね」
「進撃を続けるで」
「そうしますね」
「明日の朝にはや」
メルヴィルは占領した司令部の入り口で自分の傍に控えるグリフォンに話した。
「軍をや」
「次の街に向けますね」
「そうするで」
こう言うのだった。
「ええな」
「わかりました」
グリフォンも頷いて応えた。
「それではです」
「その様にな」
「はい、では軍の整備と補給をですね」
「進めるで」
「勝利の中で」
「今回は出来るだけや」
メルヴィルはさらに話した。
「迅速にや」
「オハイオ州南部の諸都市を掌握していきますね」
「そや」
そしてというのだ。
「ルイーザちゃんとギンズバーグがゲリラ戦を本格的に行うな」
「その前にですね」
「攻めていってな」
オハイオ州南部の諸都市をというのだ。
「陥落させていくで」
「まさに敵の拠点を潰す、ですね」
「ゲリラ戦術も何もなくて出来ん」
ここでもこのことを言うのだった。
「そやからな」
「ここは、ですね」
「敵の街をな」
「次から次に迅速に」
「陥落させてな」
その様にしてというのだ。
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