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夢幻水滸伝

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第三百九話 頭を潰せその六

 即座に二つの神具から攻撃を放った、すると。
 敵の正門は周辺の城壁ごと爆発四散し吹き飛んだ、メルヴィルはそれを身てからそのうえでグリフォンに言った。
「ほなな」
「これからですね」
「敵の対空陣地に飛んでな」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「そちらをですね」
「空から攻める、自分もな」
「ブレスに術を用いて」
「そうしてや」
「攻めますね」
「そうするで、高射砲も対空砲もな」
 そのどちらもというのだ。
「すぐにや」
「破壊しますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「空軍でや」
「敵を攻めていきますね」
「そうする、そうしてや」
「空挺部隊もですね」
「降下させるで」
「先程お話した様に」
「そしてな」
 その様にしてというのだ。
「街を占領するで」
「そうしますね」
「空挺部隊は町に入るとな」
 そうすればというのだ。
「わしも向かうが軍の司令部にや」
「向かいますね」
「そしてな」
「司令部の掌握ですね」
「それと共に市庁舎に向かってな」
「市の行政もですね」
「掌握する、そうすればな」
 メルヴィルはさらに話した。
「街はな」
「占領出来ますね」
「そや、若しかしたらな」
「陸上部隊が来る前にですね」
「街を占領出来るな」
「そうなれば大きな軍事的勝利なので」
 だからだとだ、グリフォンはメルヴィルに話した。
「喧伝にもです」
「なるな」
「はい、こちらが喧伝することは必要ですが」
「自然とやな」
「その勝利が噂になり広まって」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「噂には尾鰭が付くな」
「そして下手に喧伝するよりもです」
「速く広まるわ」
「ましてアメリカにはラジオがあります」 
 この世界のアメリカにはというのだ。
「まだテレビはありませんが」
「実現と普及はまだ先やな」
「そうですね」
「しかしラジオがあるとな」
「それだけで違いますね」
「新聞や雑誌よりもずっと情報の伝達と拡散が速い」 
 メルヴィルも言った。
「そやな」
「そうですから」
「そや、ここでな」
「陸上部隊が到着するまでに街を陥落させますと」
「大きいわ、そやからな」
 その為にというのだ。
「ここはな」
「一気にですね」
「攻めるで」
「わかりました、では」
「やったるで」
 こう言ってだった。
 メルヴィルはグリフォンを敵の対空陣地の方に飛ばせた、そして敵の高射砲や対空砲が火を噴く前にだった。 
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