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夢幻水滸伝

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第三百九話 頭を潰せその五

「そうですね」
「そや、ほなやるで」
「わかりました」
 グリフォンも頷いた、そうしてだった。
 メルヴィルはまずは空軍を率いてシンナシチに向かった、見れば後方には多くの輸送機や飛兵達も飛んでいる。
 その彼等を見てだ、メルヴィルは言った。
「城壁を破ってな」
「対空陣地を破壊すれば」
「そうすればな」 
「空挺作戦ですね」
「輸送機に乗せてる空挺部隊をシンナシチ上空からや」
「降下させますね」
「そうする、また飛兵もな」 
 彼等のことも話した。
「降下させてな」
「街の占領に働いてもらいますね」
「そうする、わしもや」
 メルヴィルは自分のことも話した。
「先頭に立ったな」
「これまで通りですね」
「攻めるで」
「そうされますね」
「行くで」
 グリフォンに対して強い声で言った。
「空から思う存分や」
「攻められますね」
「そうする、まずは一撃でや」 
 右手のタスラム、左手のブリューナクを見てこうも言った。
「敵の正門を吹き飛ばす、そしてな」
「そのうえで、ですね」
「対空陣地もな」 
 シンナシチのそこもというのだ。
「空からな」
「攻撃して無力化して」
「こっちの空からの攻撃を楽に出来る様にしてな」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「空から攻めて」
「そしてや」
「陸上部隊もですね」
「すぐに来るからな」
 だからだというのだ。
「陸上部隊もな」
「シンナシチに入り」
「ほんまに一日でや」
 これだけの時間でというのだ。
「攻め落とすで」
「そうしますね」
「完全に占領してな」
 そうしてというのだ。
「次の街に向かうで」
「それを繰り返しますね」
「そや、その中でな」
「喧伝も行いますね」
「戦っても瞬時でや」
「攻め落とされるとですね」
「それを喧伝する、そして統治はな」
 こちらのことも話した。
「いつも通りな」
「穏健なものですね」
「そうしてく、ほなな」
「はい、街が見えてきました」 
 シンナシチがとだ、グリフォンは自分の背に立っているメルヴィルに対して話した。見事な城壁がそこにある。
「今まさに」
「ほなな」
「これからですね」
「最初は正門を攻める」
 街のそこをというのだ。
「ええな」
「それでは」
 グリフォンも頷いた、そしてだった。 
 主を乗せてそこに飛んだ、メルヴィルは神具の射程範囲に入るとだった。
 即座に二つの神具から攻撃を放った、すると。 
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