X ーthe another storyー
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第二十九話 家族その十七
「そうしているわ」
「そうですか」
「そしていつもね」
「万全の体調で、ですね」
「動ける様にしているわ」
「僕も気を付けます」
「そうしてね。若し体調が悪い時に戦うことになれば」
颯姫はそうなった場合のことも話した。
「それだけで後れを取るわ」
「そうなりますね、確かに」
「だから尚更ね」
「体調のことは気を付けることですね」
「私もアドバイスさせてもらうわ」
体調管理についてはというのだ。
「私でよかったらだけれど」
「宜しくお願いします」
これが哪吒の返事だった。
「それじゃあ」
「それではね」
「はい、体調管理は戦いに備えてで」
「普段でも体調はいいに越したことはないわ」
「その通りですね」
「だからよ」
まさにその為にというのだ。
「心に定めておいてね」
「絶対に」
「そうすれば美味しいものも食べられるわ」
「ええ、体調が悪いとね」
庚は自分のことから答えた。
「どうしてもね」
「食べてもなの」
「美味しくないのよ」
「そうなのね」
「だから貴女はこれからもね」
「体調管理はしていくことね」
「そのままね。貴女の頭と安定感は大きな武器よ」
この二つはというのだ。
「本当にね」
「コンピューターだけじゃないの」
「コンピューターを使えることも武器だけれど」
それと共にというのだ。
「それと一緒によ」
「頭脳と安定感もなの」
「大きな武器だからね」
「これからも大切にしていくことね」
「ええ、じゃあ今晩は身体にいいものを食べましょう」
「何かしら、それは」
「ブイヤベースよ」
この料理だというのだ。
「それとサラダに舌平目のムニエルよ」
「確かにどれも身体によさそうね」
「デザートは林檎だしね」
「尚更いいわね」
「ええ、ご飯はチーズリゾットにするし」
それで食べるというのだ。
「皆でね」
「食べて」
「絆を深めて体調管理もね」
「するのね」
「そうしましょう」
地の龍の他の面々も来るとだった。
颯姫は彼等と共に庚が言った夕食を口にした。味を楽しみ絆を深め栄養も摂ってだった。そうして体調も整えたのだった。
第二十九話 完
2023・5・23
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