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夢幻水滸伝

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第三百八話 ケンタッキー州占領その十

 それを受けてギンズバーグは自分が今いるシンナシチとルイーザがいるコロンバスの中間点にあるデートンで彼女と会ってだった。
 そのうえで今後どうするかを話した、するとルイーザは決意した顔で言った。
「ここで守るしかないやろ」
「オハイオ州の南でやな」
「今ここにはあたし達の軍の主力が集まってる」
「十九万もの軍がな」
「ここで負けたらな」
「終わりやな、僕等は」
「もうこれ以上戦えへんわ」
 こうギンズバーグに話した。
「そやからな」
「ここは戦うな」
「メルヴィルさん達も今回は街の横を通り過ぎん」
「攻めて来るな」
「この一帯は要地やからな」
 オハイオ州の南部はというのだ。
「インジアナ州そしてミシガン州とイリノイ州に入るな」
「そやからやな」
「絶対にや」
「街も攻めて来るな」
「そうしてくる、そやからな」
 それ故にというのだ。
「ここはな」
「街を要塞化してやな」
「守りを固めてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「戦うべきやな」
「十九万の兵を以て」
「それならや」
 ギンズバーグはルイーザの言葉を受けて言った。
「僕等二人だけやなくてな」
「ルイスさんもやな」
「あの人にも来てもらって」
「三人で戦うんやな」
「あの人も軍を率いてるけどな」
「それで今はデトロイトにおられる」
「そやけどな」
 それでもというのだ。
「ここはや」
「こっちに来てもらって」
「三人でや」
「戦うことやな」
「相手の星の人等はホーソーンさん以外は皆こっち来てる」
「合わせて百万の兵でな」
「そうなるとな」
 ここはというのだ。
「もうな」
「あの人も来て欲しい」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「あの人にも来てもらって」
「総力戦や」
「それやとデトロイトはどうなるんや」 
 ルイーザはギンズバーグの案にこう返した、向かい合って座っているが人間と同じ位の大きさの犬人の彼女と人の中ではホビットやダッグ並に小さいフェアリーでは明らかに対格差があるが今はそれはどちらも気にしていない。
「あの街は」
「あそこも要地やからか」
「あの街はホーソーンさんが攻めようとしてる」
 彼がというのだ。
「そやからな」
「ルイスさんはあの街から離れられんか」
「若しあの人が離れたら」
 ルイーザはさらに話した。
「もうや」
「あの街の守りがなくなるか」
「ホーソーンさんに攻め落とされて」
 デトロイト、五大湖沿岸部で極めて重要なこの街がというのだ。 
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