夢幻水滸伝
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第三百六話 二重三重と敷いたものをその十四
「回復させられるからな」
「全快の術なら瀕死でも瞬時に回復しますし」
「そやからな」
「どうしてもですね」
「死傷者が出てもな」
戦の中でというのだ。
「優れた医者や僧侶や錬金術師がおったらな」
「軍の勢力の回復は迅速です」
「そやからな」
だからだというのだ。
「死傷者を出させるよりもな」
「捕虜を得ることですね」
「それがええ、並の相手やろ死傷者を出せせてもええ」
そうしてもとだ、メルヴィルはこうも話した。
「回復系の術を使えるモンが少ないかな」
「おってもそんなに強力な術を使える人は少しです」
「しかしわし等星のモンがおると」
「私達は全ての術が使えますからね」
フォークナーが応えた、そこには回復系の術も含まれていることは言うまでもない。それでこう言ったのだ。
「それもレベルの低い術でもかなりの威力です」
「ああ、普通に回復させてもな」
「全快の術と変わらへん位です」
「しかも同時に複数のモンに効果がある」
「そうですね」
「そやからな」
「星の人がいますと」
自分達の様なというのだ。
「もうですね」
「死傷者はな」
「出してもあまり意味がないですね」
「死んだ時寿命やと復活せん」
メルヴィルはこのことを指摘した。
「しかし戦で死ぬのはな」
「若い人です」
「普通寿命は年取ってからやからな」
「運命のそれは」
「まあ中には若くしてって人もおるけどな」
「少ないですね」
「やっぱりな」
そうした者はというのだ。
「そやから戦で死んでもな」
「大抵は復活します」
「この世界やとな、そやからな」
「捕虜をですね」
「得てくで」
今回の様な星の者が率いる勢力相手の戦ではというのだ。
「ええな」
「そうした戦をしますね」
「敵を徐々に追い詰めると共にな」
「勝ってですね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「捕虜もな」
「得ていきますね」
「そうしてくで」
こう言ってだった。
メルヴィルは捕虜達を後方の収容所に一時送りそこで暫く過ごさせることにした。そうしたことも行わせつつ戦を進めていくのだった。
第三百六話 完
2023・5・15
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