夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百七話 クリーブランドの戦いその一
第三百七話 クリーブランドの戦い
ボームはエミリーと共に三十万の塀を率いてピッツバーグからクリーブランドに向かったいた。その中でだ。
ボームはエミリーに微妙な顔になりこんなことを言った。
「ワテクシ軍を一軍の司令官として率いて戦うことはです」
「ああ、はじめてですね」
「そうなのです」
このことを言うのだった。
「そやからです」
「不安がありますか」
「はい、上手に出来るか」
「それに専門職でもないですね」
「科学者ですから」
この職業であることも言うのだった。
「そうですさかい」
「そうですね、それは事実です」
エミリーも否定せずに答えた、二人は今は進軍中のジープの中にいて後部座席に並んで座っている。
「ボームさんは科学者で」
「本来戦向きやないですね」
「職業から言っても、能力もです」
「確かに戦闘や采配も出来ますが」
星の者だけあってかなりレベルが高くそういったことに役立つステータスも非常に高いものがある。
「しかしです」
「それでもですね」
「やっぱり他の星の人と比べますと」
「そっち方面は落ちますね」
「特技にしても」
「そうですね、あと性格的にも」
「やはり不向きですね」
「はい、しかし出来へんかといいますと」
どうかとだ、エミリーは答えた。
「決してです」
「そういう訳やないですね」
「出来ます」
はっきりとだ、エミリーはまた答えた。
「ボームさんも」
「それでメルヴィル君もワテクシをこちらの司令官に選びましたね」
「そうです、それにです」
「はい、神具のですね」
「ウルリクルミがです」
ボームの神具の一つであるこれがというのだ。
「非常にです」
「大きいですね」
「戦の場で使えば」
そのウルリクルミをというのだ。
「非常にです」
「大きな戦力になりますね」
「あの神具はどんな姿にも変わる巨大な機械ですね」
「はい、最大で全長百メートルに達し」
これだけの大きさになりというのだ。
「人型にも他の生きものの型にもです」
「なれますね」
「陸だけでなく空も飛ぶことが出来て」
ボームはさらに話した。
「水中もです」
「進めますね」
「非常に頼りになります」
ボームは自身に神具についてこうも言った。
「ワテクシにしましても」
「はい、そのです」
「ウルリクルミをですね」
「是非です」
「使うべきですね」
「ウルリクルミはほんま凄い神具です」
エミリーは太鼓判を押す調子で語った。
「言うなら怪獣か巨大ロボです」
「メカ何とかみたいな感じかしら」
「そうですね」
エミリーはボームの今の言葉を否定しなかった、そのうえで言うのだった。
ページ上へ戻る