夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百六話 二重三重と敷いたものをその十三
「レキシントンやフランクフォードは要塞化しているが」
「今以上に堅固にしますね」
「敵軍が来るまでに」
「そうしますね」
「そうするで」
こう言ってだった。
ギンズバーグは死傷者の回復や復活を急がせそのうえで街の要塞化を進めていった。そうしてだった。
メルヴィル達を再び迎え撃たんとしていた、その頃州境の幾重もの防衛ラインを突破したメルヴィル達はレキシントンへの進軍の準備を進めていたが。
その街まで撤退したギンズバーグの動きを聞いてだ、彼は強い声で言った。
「ちょっと仕掛けるか」
「といいますと」
ヴォネガットが彼のその言葉に問うた。
「どうするんですか?」
「まあまずは街の前に行ってな」
「そうしてですか」
「わかるわ」
「そうですか」
「おもろいやり方ってのはな」
これはというと。
「色々あるやろ」
「今は内密ですね」
「ああ、あと敵の捕虜やが」
メルヴィルは彼等の話もした。
「戦が終わったらわし等の軍に入れるからな」
「それで戦力になってもらうので」
「丁重にや」
「今は捕虜収容所に送りますね」
「そうする、そしてな」
そのうえでというのだ。
「戦が終わるまでな」
「収容所で大人しくしてもらいますね」
「そうしてもらう、二万おったな」
「それ位です」
ジェーンが答えた。
「おおよそですが」
「そやな、その二万の捕虜をな」
「まずはですね」
「後方の収容所に送ってな」
そうしてというのだ。
「安全にや」
「大人しくしてもらいますね」
「戦が終わるまでな、しかし三十万位の戦力で二万を捕虜にした」
「そのことは大きいですね」
「その二万は戦が終わるまで帰らん」
「三十万のうちの二万が」
「そしてこれからもな」
メルヴィルは言葉を続けた。
「捕虜をな」
「増やしていきますね」
「ああ、敵の戦力を奪う」
「そうしていきますね」
「この世界では人は寿命やないと死なん」
「復活させられます」
「そして負傷してもな」
そうしてもというのだ。
ページ上へ戻る