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夢幻水滸伝

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第三百六話 二重三重と敷いたものをその十一

「やっぱりな」
「負担がかかります」
「そやからな」
「これ以上の高度はですね」
「無理や」
「まさに限界ですね」
「それでや」
 その為にというのだ。
「こっちもな」
「危険ですね」
「今がぎりぎりや、そしてな」
「爆撃を行い」
「対空陣地を破壊するで」
「範囲攻撃ですね」
「ああ、もう対空陣地とな」
 攻撃目標のその場所と、というのだ。
「その周りをな」
「まとめてですね」
「攻撃するで」
「わかりました、では」
「爆撃開始や」 
 メルヴィルは命令を下した、すると。
 高高度から爆撃が行われた、そしてだった。
 対空陣地はその周辺ごと攻撃を受け破壊された、それが終わってだった。
 メルヴィルは本格的に空からの攻撃を開始した、爆撃機だけでなく攻撃機や戦闘機も参加し飛兵達もだった。
 五大湖側の陣地を空から攻撃した、そうして大きな打撃を与え。
 頃合いを見てだ、メルヴィルはまた指示を出した。
「総攻撃や」
「これからですね」
「ああ、戦車隊が突破した場所からや」  
 グリフォンで空を駆りつつ地上にいるジェーンに貝殻で話した。
「そこからや」
「突撃しますね」
「そして敵の防衛ラインを突破して」
「後方にも回り」
「どんどん攻撃してもらうで」
「わかりました」
「そしてな」
 メルヴィルは言葉を続けた。
「この防衛ラインもな」
「突破し」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「先に進むで」
「わかりました」
「その際神具もな」
 これもというのだ。
「存分にな」
「使うことですね」
「ああ、頼むで」
「ほな」
「セリューちゃんのケルベロスもな」
 彼女の神具のこの獣もというのだ。
「是非な」
「お任せ下さい」 
 そのケルベロスが言ってきた。
「既に突破していますし」
「敵軍をな」
「思う存分倒します」
「そうしてもらうで。その三つの首と鬣の蛇達と爪でな」
「尻尾の蛇でもですね」
「そや」
 それも用いてというのだ。
「存分にな」
「戦うことですね」
「術もブレスもや」
 そうしたものもというのだ。
「使うんや」
「そうさせて頂きます」
「そして私もっすね」 
 ケルベロスの主であるセリューも言ってきた。 
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