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夢幻水滸伝

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第三百六話 二重三重と敷いたものをその四

 砲塔を主に用いて迎撃した、塹壕の中から操作出来るそれを使ってセリューが率いる戦車隊にも対していたが。
 後方はおろそかになっていた、その間にだった。
 ジェーンはギンズバーグの軍の二重三重の防衛ラインのそれぞれの対空陣地の方法に穴を掘った、そしてだった。
 それが整うとだ、地下道の中で将兵達に話した。
「ほな今から」
「はい、穴から出て」
「そうしてですね」
「対空陣地を攻撃しますね」
「そうしますね」
「そうしてもらうで、僕ちんも攻撃に参加するし」  
 指揮しつつというのだ。
「あんじょう頼むで、対空陣地を壊したら」
「こちらの航空戦力が万全に動けます」
「だからですね」
「ここはですね」
「まず対空陣地を叩く」
「そうしますね」
「そしてトーチカや砲塔も攻撃して」
 対空陣地の次はというのだ。
「さらにな」
「敵の戦力を叩く」
「そうしますね」
「この度は」
「そやで、ほな攻めてこな」 
 こう言ってだった。
 ジェーンは自ら将兵達を率いて敵軍の最も大きな対空陣地に出た、そして地下を進むことに用いた土竜爪をだった。
 武器に使った、神具は敵の将兵達を切り裂いてだった。
 対空砲や高射砲を一撃で破壊していった、ジェーンはその威力を見て唸って言った。
「これはかなりな」
「強いですね」
「流石神具ですね」
「鉄の兵器を一撃ですか」
「しかも複数まとめて」
「戦に本格的に使うとここまで威力なんやね」
 唸って言うのだった。
「あらためてわかったわ」
「賊やモンスターとの戦でもかなりの威力でしたが」
「戦場でもですね」
「敵の将兵も兵器も薙ぎ倒しています」
「恐ろしいものです」
「これは戦略兵器やね」
 ジェーンは神具についてこうも思った、自分のものだけでなく他の者のそれもそこまでのものであるとだ。
「使い方間違えたらえらいことになるね」
「正しく使えば素晴らしい力になりますが」
「誤って使うとですね」
「その時はですね」
「何もかも滅ぼす様な」
 そこまでのというのだ。
「とんでもないものになえります」
「全くですね」
「神具一つで戦局を変えます」
「そこまでのものですから」
「それで、ですね」
「そうですね、ほんま」
 それこそとだ、ジェーンはさらに言った。
「神具は恐ろしいです」
「ではですね」
「ジェーン様はこれからもですね」
「神具を正しく使われますね」
「確かな心を以て」
「そうされますね」
「そうします、ほなこの神具も使って」
 確かな心を備えたうえでというのだ。
「攻めていきますさかい」
「はい、我等もですね」
「このまま攻めていけばいいですね」
「敵軍の対空陣地を破壊していきますね」
「そうしていって下さい、ただ向かって来る敵は倒しても」
 そうしてもとだ、ジェーンはこの指示も出した。 
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