夢幻水滸伝
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第三百五話 東と南からその十一
「制空権は掌握したさかい」
「次の動きですね」
「そや、敵の防衛ラインを突破するで」
こう言うのだった。
「ええな」
「わかりました」
「では僕ちんはこれからですね」
ジェーンが言ってきた。
「穴を掘って」
「そや、地下からな」
「敵の後方にですね」
「出てな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「そこから攻めていきますね」
「敵を後方から攻めてな」
「そうして攪乱して」
「トーチカや塹壕を攻撃してな」
「無力化しますね」
「そしてな」
メルヴィルはさらに話した。
「鉄条網もこうなるとな」
「トーチカや塹壕がないと」
「只の障害物になるからな」
その為にというのだ。
「簡単にや」
「突破出来ますね」
「そしてや」
「敵の防衛ラインを突破して」
「さらにや」
「進軍していくのですね」
「そうするで」
こう言うのだった。
「ええな」
「わかりました」
「航空隊は空から常時攻撃を仕掛ける」
メルヴィルは彼等のことも話した。
「わしが主に率いてな」
「そのうえで、ですね」
「攻めてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「戦っていきますね」
「そや」
まさにというのだ。
「ここはな」
「ほなですね」
ジェーンはメルヴィルの空からの攻撃の話を聞いて述べた。
「真っ先に攻めるのは対空砲や高射砲ですね」
「そや、そうしたもんを破壊してな」
メルヴィルもこう答えた。
「そしてな」
「対空攻撃を無力化して」
「さらにな」
「空からの攻撃を行える様にしますね」
「そうしてくで」
「わかりました、ほな」
「本格的にな」
その様にというのだ。
「全力でや」
「攻めていきますね」
「そうするで、それで進軍の都度な」
メルヴィルはさらに話した。
「物資はな」
「前線に送りますね」
ヴォネガットが応えた。
「そうしますね」
「そや、その為のや」
「これまでの準備ですね」
「幾ら攻めたくても物資がないとな」
「無理ですね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「物資はな」
「常にですね」
「前線に充分にある」
その様にというのだ。
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