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夢幻水滸伝

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第三百五話 東と南からその九

「連中はもう不時着するしかない」
「彼等の基地である空港は破壊されていますね」
「彼等が帰る頃には」
「そうなっていますね」
「そやからな」
 パイロットそして飛兵達に話した。
「負う必要はない、それよりもや」
「はい、我々はですね」
「これよりですね」
「次の行動に移りますね」
「陸軍の援護に入るで」
 進軍を開始している彼等のというのだ。
「ええな」
「わかりました」
「それではです」
「次はその動きに入ります」
「これより」
「そうするで、次は防衛ラインの突破や」
 敵軍のというのだ。
「ええな」
「わかりました」
「それではです」
「防衛ラインを突破しましょう」
「そうしましょう」
 将兵達も頷いた、そしてだった。
 彼等はそのまま陸軍の援護に入った、メルヴィルはその中で空から指揮を執っていたが食事で地上に戻った時にだった。
 陸軍を指揮するフォークナーからだ、こう言われた。
「そうか、空港をか」
「はい、爆撃してです」
「全部破壊したか」
「そうしたとこのことです」
「それは何よりや、ケンタッキーの北の空港もな」
「破壊していきますね」
「まずはな」
 フォークナーに食事の場に向かいつつ話した。
「制空権やからな」
「それを握りますね」
「この世界は広い」
 起きた世界と比べてというのだ。
「五倍もある」
「そやからですね」
「その分航空機もや」
 彼等もというのだ。
「かなりな」
「起きた世界と比べて」
「そや、それでや」
「空軍もですね」
「中々な」
「ケンタッキー州にしても」
「その全体を行動出来る様になるにはな」
 それにはというのだ。
「残念やけどな」
「まだ航続距離が足りへんですね」
「そや」
 このことを言うのだった。
「これがな」
「それが問題ですね」
「やっぱり航続距離はな」
 これはというのだ。
「ほんまな」
「必要ですね」
「これも大事な武器や」
 航空機にとってというのだ。
「間違っても起きた世界のドイツ軍みたいなや」
「短い航続距離はですね」
「あかん」
 一言で言い切った。
「お手本は日本の零戦やな」
「あの戦闘機ですか」
「あれ位か理想はな」
「零戦以上の航続距離ですね」
「こっちの世界の色々な技術を用いてな」
 そうしてというのだ。 
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