夢幻水滸伝
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第三百五話 東と南からその七
「攻めてくで」
「そうしますね」
「つまり補給はな」
「ミシシッピー川を多く用いますね」
「そや、鉄道や航空機や車や馬も用いてな」
「主はですね」
「あの川の水運や」
これを用いるというのだ。
「やっぱり船や」
「一度に多くのものを輸送出来るからですね」
「そや、あの川を用いてな」
その様にしてというのだ。
「やってくで」
「わかりました」
「それで遊撃戦力っすが」
セリューは自分が受け持つ軍勢の話をした。
「やっぱり騎兵や戦車隊っすね」
「そや、機動力のあるな」
メルヴィルはセリューにも答えた。
「そうしたや」
「戦力を用いてっすね」
「そのうえでな」
「戦っていくっすね」
「そうしてもらうで」
こう言うのだった。
「ええな」
「了解したっす」
セリューは笑顔で応えた。
「そうさせてもらうっすよ」
「ほなな」
「最後の準備が整えば」
「まさにな」
「全軍で持ってっすね」
「出陣や」
こう言ってだった。
メルヴィルは食後全軍の最後の点検を命じた、その後でだった。
グリフォンに乗り次々と空港から飛び立つ航空機と共に出陣した、そのうえでケンタッキー州の上空でだ。
迎撃してきた敵の航空隊を前にした、ここで彼は自分が率いる航空隊に言った。
「ほな今からな」
「はい、敵の航空隊を倒す」
「そして敵の空港を破壊する」
「そうしますね」
「そや、数と装備はこっちが上や」
パイロット達にこのことも話した。
「そやからな」
「落ち着いてですね」
「戦うことですね」
「そうすれば損害は出さん、わしも戦う」
メルヴィル自身もというのだ。
「そうしてくからな」
「まずはですね」
「敵の航空隊を叩く」
「それに専念しますね」
「爆撃機隊はそのままや」
予定された航路を進めというのだ。
「そして戦闘機隊は三分の一が爆撃機隊の護衛に回ってや」
「三分の二で敵航空隊に向かう」
「そうしますね」
「そしてわしもそっちに行く」
敵の航空隊にというのだ。
「そうするさかいな」
「はい、ここはですね」
「これより戦闘に入りますね」
「そうしますね」
「そうしてもらうで」
こう命じてだった。
メルヴィルはタスラムとブリューナクを手にグリフォンに乗って戦闘に入った、まずは雪女を召喚してだった。
その吹雪で敵航空隊全体を襲った、台風の様なそれを受けてだった。
敵の航空隊はかなりのダメージを受けた、メルヴィルはそれを観て言った。
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