夢幻水滸伝
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第三百四話 二十州掌握その十二
「勝つで、ええな」
「わかりました」
「ではですね」
「星の方それぞれのお役目もですね」
「決められますね」
「そうする、これからな」
こう言って実際にだった。
メルヴィルは星の者達との会議で仲間達に言った。
「これから戦でのそれぞれの役目を決めるで」
「そのことですね」
ボームが応えた。
「ワテクシ達が留守の間も政が動く仕組みは整えましたし」
「統治システムをな」
「ではこの度は」
「総動員もな」
勢力の全ての星の者達のというのだ。
「考えるで」
「そうですか」
「ああ、七人で戦えば」
その時はとだ、メルヴィルはボームに話した。
「まさにな」
「こちらの優勢は揺るがないですね」
「そやからな」
それだけにというのだ。
「総動員もな」
「行いますね」
「ほな総動員でいくっすね」
セリューが言ってきた。
「今回は」
「そや、それでこれから役目を決めるで」
「わかったっす」
「まず総大将はな」
メルヴィルはそこから話した。
「何といってもな」
「メルヴィルさんっすね」
「そや」
まさにというのだ。
「そしてわしが主力を率いてな」
「戦われるっすね」
「そや」
それでというのだ。
「それでそれぞれ戦場に出てもらうが」
「どういった役目でしょうか」
フォークナーが尋ねた。
「私達は」
「わしはミシシッピー川を北上する主力を率いる」
そうするとだ、メルヴィルは話した。
「テネシーに集結させた戦力をな」
「そうされますか」
「そして自分とや」
フォークナー自身に告げた。
「ヴォネガット、ジェーンちゃん、セリューちゃんがな」
「メルヴィルさんと共にですか」
「戦ってもらうで」
こう言うのだった。106
「その軍勢でな」
「わかりました」
「それではです」
「お願いするっす」
「それで東、アパラチア山脈方面からはな」
メルヴィルは三人の返事を受けたうえでさらに言った。
「ボームがや」
「ワテクシですか」
「そや、自分も軍を率いられるからな」
「科学者で基本戦向けやなくても」
「その神具ウルリクルミもな」
彼が使えるその神具の話もした。
「戦闘には使えるやろ」
「そやからですか」
「そっちは自分に任せる、そしてな」
そのうえでというのだ。
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