夢幻水滸伝
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第三百四話 二十州掌握その十一
「そうするで」
「わかりました」
「では武器も兵器も揃え」
「弾薬も食料も用意しましょう」
「輸送体制も整えましょう」
「その様にな、さて問題はな」
メルヴィルは腕を組んでこうも言った。
「巨人が出た時やな」
「その場合ですね」
「いつも急に出て来ますからね」
「そして暴れ回ります」
「まさに災害です」
「あの連中の強さは尋常やない」
メルヴィルは将官達に苦い顔で話した。
「そやからな」
「出て来た時はですね」
「どうするか」
「それがですね」
「問題ですね」
「その時はな」
将官達に考える顔で話した。
「進軍途中でもな」
「戦うしかないですね」
「その時は」
「巨人が出て来た時は」
「放ってはおけないですね」
「そや、何でか知らんが町や村それにインフラや産業地帯を破壊してな」
その巨体を利用してだ、煙の様に出て来てそうして破壊してそのうえでまた煙の様に消え去ってしまうのだ。
「消えるけどな」
「その破壊が問題です」
「実に厄介です」
「どうもアメリカは出て来ることが少ないですが」
「それでもですね」
「出て来ることは出て来るからな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「問題ですね」
「可能性があること自体が」
「それで、ですね」
「その時はですね」
「戦いますね」
「ああ、わし等に言ってくれ」
巨人が出て来た時はとだ、メルヴィルは言った。
「そしてな」
「それで倒されますか」
「星の方が」
「そうされますか」
「そうするわ、巨人は戦車や航空機でなら相手も出来るが」
それでもというのだ。
「やっぱり一番確実なのはな」
「はい、星の方ですね」
「星の方が出られて戦う」
「それが一番ですね」
「そうですね」
「それでや」
戦力としてそうだからだというのだ。
「わし等が行く、そしてな」
「倒す」
「そうされますね」
「その時は」
「星の方が戦われますね」
「そうするわ、それと今回は星のモンも総動員やな」
それで戦うというのだ。
「巨人が出て来ても戦うし」
「出陣でもですね」
「この勢力の星の方が総動員ですね」
「そして戦われますね」
「そうするわ、そしてな」
そのうえでというのだ。
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